18歳で“舌先を2つに割った”女性が語る過去「どうなってもいいという気持ちで…」
「Amazonで買った医療用メス」でスプリットタンに
――その後、増えていった刺青ですが、全体的に統一感がありますよね。
蛇喰るり:先ほどお話したウロボロスのタトゥーのあと、鎖骨あたりと背中にも彫りました。その彫師さんのデザインが幸運にも自分のイメージする世界観にぴったり合っていて、それ以降はすべてその人にお願いしています。ちなみに、鎖骨らへんのタトゥーは中央に埋め込んだハート型のシリコンインプラントの羽根のデザインなんです。もともと美術に関心があり、自分でも絵を描いていました。OLを経験して多忙のために絵からは離れましたが、美しいものが好きだという気持ちは変わっていないんです。
――シリコンインプラントを含む、いわゆる身体改造もやっていますよね。
蛇喰るり:はい、実は最初にやったのはスプリットタンなんです。18歳のころ、Amazonで医療用のメスを買って、自分で舌先を2つに割りました。最初に交際した男性に関することで辛いことがあって、「たとえ出血多量でどうなってもいい」という気持ちでメスを入れたのを思い出します。胸の中央のシリコンは見ての通りですが、実は現在、左手に電源マークを入れようと思って計画中です。タトゥーもそうですが、デザインの構想が浮かぶと1週間〜1ヶ月くらいは熟慮して、なるべく理想の形になるために没頭してしまいますね。
ちなみに左手の電源マークは、暗いところで光るようにするつもりです(笑)。当面の心配は、映画館やお化け屋敷などの、光ってはいけないところで光ったら施設に迷惑になるのではないか? という点ですね。
刺青の存在を知った父の反応は…
――幼少期の蛇喰さんはどんな女の子だったのでしょうか?
蛇喰るり:とにかくお転婆で、クラスメートの男の子から売られた喧嘩は買うみたいな戦闘的な子でした(笑)。そのため、ほぼ毎日学校から電話がかかってきて、母が謝る姿を見ていました。家族が仲良くて、「母にこれ以上迷惑をかけたくないな」と思った小学校高学年あたりから、問題児ではなくなっていくのですが。中学校では剣道部に入ったので、もう喧嘩を売るとか買うとかはなくなっていました。
――ご家族が仲良しとのことですが、刺青に対する反応はどんなものでしたか?
蛇喰るり:特に相談せずにタトゥーを入れたのですが、そこまで強い反対はなかったですね。父が刺青を知ったのはつい最近なんですよ(笑)。たまたま服の隙間から見えたらしくて、「もしかして入れてるの?」って。もう成人している娘ですので、驚いてはいましたが、それで関係性が変わるようなことはないですね。
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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