銀座ホステスが明かす「知らないと恥をかく」銀座の“暗黙のルール”
大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。大阪で働いていたころは、ご来店くださるお客様のほとんどが大阪出身の方だったので、お相手の出身地を伺うことはあまりなかったのですが、銀座には他府県出身の方もたくさんいらっしゃいます。出身地に関する小ネタは初対面同士でも盛り上がれるので便利ですよね。
夏のボーナスが支給され、飲み会のあとに「もう1軒行こうか?」と、オトナの店へ繰り出す男性も多いのではないでしょうか。「敷居が高い」と感じる銀座ですが、ルールさえ熟知していれば恥をかくことはありません。銀座に限らず、夜のお店には暗黙のルールが存在しています。
え? お金をたくさん使えばいいんでしょう? いえいえ。そういうわけでもございません。いくらお金をたくさんお使いになっても、ルールを知らないと「不粋なボウヤねえ……」と鼻で笑われてしまうんですよ。
せっかくですから、皆さんにはカッコよく飲んで欲しいものです。
そこで今回は「銀座の暗黙のルール」について解説したいと思います。夜遊びビギナーさんにはもちろんのことですが、ベテランさんにもぜひ読んでいただきたいです。夜の街の暗黙のルール。あなたはいくつご存じでしょうか。
銀座のクラブではお客様の担当のホステスを「係り」と呼びます。大阪・北新地でいうところの「口座」ですね。お客様は係りのホステスを1度決めたら、余程のことがない限りそれを変えることはできません。
クラブは接待で利用されることも多い場です。お客様にとっては、接待するお相手の前でお財布を広げるのは非常に見栄えが悪い。そこで取り入れられたのが、売掛やツケと呼ばれるシステム「請求書払い」です。これは担当ホステスとお客様との間に信頼関係があって初めて成立するものです。お客様のその日の気分やご都合で係りをコロコロと変えられたらたまったもんじゃありません。そのため、クラブでは「永久指名」が基本なのです。
また、係りのホステスは日頃からお中元、お歳暮、お土産などの経費をかけてお客様との関係を構築しています。気軽に指名替えをされ、今日の売り上げはAちゃんに、明日の売り上げはBちゃんに……なんてことになると、私たちのお仕事は成り立ちません。
とはいえ、お客様が1人のホステスとしか遊べないのかというと、そういうわけではありません。連絡先は交換し放題でOK。誰とどこで同伴をしようと、シャンパンをご馳走しようとお客様の自由です。その売上は係りのホステスにチャリーンなので。
私たちが、20代のピチピチの後輩たちを可愛がり大切にするのは、このような背景からです。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただきます。
粋でいなせなオトナの男は知っている銀座の暗黙のルール
クラブは“永久指名”制です
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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