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「暑さで目玉焼きが焼ける」は本当。熱中症だけじゃない“夏の車内放置の危険性”

ダッシュボードの温度は70℃以上にのぼる

目玉焼き車内放置で失敗した経験の約半数は、「ダッシュボード」もしくは、その付近に物を置きっぱなしにしてしまった結果、起きていることが多いように思う。 JAF(日本自動車連盟、以下JAF)公式ホームページに掲載されている実験検証「真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)」の結果によると、真夏のダッシュボードの温度は、なんと最大で79℃にもなるそう! さらに、「対策なし(黒)の車内温度が一番高く推移していたが、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」と報告している。 サンシェードなどで暑さを緩和することは可能でも、危険な温度になることには変わりないようだ。 夏に運転をする時、ハンドルが熱くて火傷しそう……なんてことを考えていたが、本当に火傷するレベルの温度だったとは衝撃である。

「目玉焼きも焼ける暑さ」は嘘じゃない

真夏の車内温度

画像は、JAFホームページ「真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)」より

猛暑日は70℃以上にものぼるダッシュボード付近の温度。「こんなに暑いと、ボンネットで目玉焼きが焼けるんじゃないの?」なんて言葉をネットで見かけることもあるが、これもあながち間違いではなかったようだ。 前出の実証結果では、ダッシュボード上に卵をはじめ様々なものを置き、時間経過と共にどのように変化するのか、その結果も記載されている。卵はどうなったのか? なんと、約2時間であっという間に目玉焼きの完成。恐ろしすぎやしないか……。 2時間なんて決して長い時間ではない。外出先でショッピングをしたり、家族で食事を楽しむだけでも、2時間以上車を離れるのはよくあることだろう。 頑丈に見えるものや、普段はコンロの強い炎で調理しているようなものも、酷暑の下ではその形すら保っていられなくなる。真夏の車内の温度は恐ろしいのだ。
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思わぬ事故につながりかねない物も
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1994年生まれ。ムーミンとパンクロックをこよなく愛する。高校卒業後に某アパレル企業に就職し、20代をアパレルに捧げる。退職後はフリーライターとして活動中。noteやX(@chi2608)でエッセイや料理レシピを投稿。ベジタブル&フルーツアドバイザー。

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