両家顔合わせの日、親を迎えに行く道中で“まさかのハプニング”「レンタカーの車内は地獄で…」
人生を歩むうえで重要なイベントはさまざまだが、「結婚」は本人たちだけの問題ではない。
両家顔合わせの席は、お互いの家族と「はじめまして」であることがほとんど。両親族が大集合する、まさに思い出に残るイベントといえるだろう。
そして、そんな特別な日には緊張も相まって、思わぬトラブルを引き寄せてしまいがちだったりもする。今回は、両家顔合わせの当日に大変な目に遭ったという人のエピソードを紹介する。
新郎にあたるAさん(20代・仮名)は両家顔合わせの当日、遠方から飛行機で訪れる両親を空港まで迎えにいくため、レンタカーを手配していた。自分の車もあったそうだが、一泊して帰る両親たちの荷物が大量にあることを考えると、車内のスペースに余裕のある車が必要だったらしい。
Aさんたちの住んでいる場所から空港まで片道約2時間。両親たちをひろい、顔合わせ会場までさらに約2時間。トータル約4時間の長距離ドライブだ。
「当日はスケジュールも結構タイトだったので、とにかく時間に余裕をもって行動するために11時前には出発しました」
11時に出発していれば軽く昼食をとっても、恐らく17時頃には会場に着いているはずだ。だが、ため息をつきながら当時の様子を話してくれたAさんを見るかぎり、そう上手くは事が運ばなかったらしい。
レンタカーを受け取りいざ!と、車を走らせて10分ほど。
ちょうど高速道路を走り始めた頃だった。涼しい風が吹いていた車内の空調から、少しずつ生ぬるい風を感じ始めたというのだ。
「このときから、ちょっと嫌な予感はしてましたね……」
Aさんの嫌な予感は見事に的中し、瞬く間に熱風が吹きすさぶようになったのだ。
「とにかく焦りました。空調をつけなくても暑いのに、さらには熱風が吹いてきたので……地獄でしたね」
真夏の車内に熱風が吹くのは、想像しただけで耐えがたい。その後、Aさんがどれだけ空調を操作しても冷風が吹くことはなく、しまいには煙が出る始末だったという。
空港を目前にした頃には全身汗でびっしょり。汗を拭おうと何気なく額をさわるとザラザラしたものを感じ、それが塩だと分かるまで時間はかからなかったという。
空港までの道のりだけでもかなり壮絶だが、本当に困るのはこれからだった。
遠方の両親を迎えに行く道中で起きた事件
雲行きが怪しくなってきたのは、走行開始10分が過ぎた頃
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1994年生まれ。ムーミンとパンクロックをこよなく愛する。高校卒業後に某アパレル企業に就職し、20代をアパレルに捧げる。退職後はフリーライターとして活動中。noteやX(@chi2608)でエッセイや料理レシピを投稿。ベジタブル&フルーツアドバイザー。
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