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トランプ大統領に「名指しされた仮想通貨“3銘柄”」が急上昇。“トランプ砲”で跳ね上がった「注目すべき仮想通貨」とは

『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。 仮想通貨まんが 仮想通貨マンガ 仮想通貨 マンガ

第百八十二話 米砲

 嫌なニュースしか聞こえてこない。海外取引所のハッキング、アメリカの関税問題、ウクライナの戦争……。  どれもこれも市場にはマイナス要因で、仮想通貨も株も、見事にズルズル下がっていく。  そんななか、突如として炸裂した「トランプ砲」!  アメリカ大統領のトランプが仮想通貨を戦略準備金にすると発言をしたことで、市場は一気に活気づいた。長らくお通夜状態だった仮想通貨界隈が、「ついに来たか!」と色めき立ち、ビットコインを筆頭に全面高!  俺も思わず「やっと面白くなってきた!」とテンションが上がっていたのだが……。

トランプ砲が炸裂した日

 次の日、今度は「関税トランプ砲」が発射される。アメリカの関税政策に関する発言が市場を直撃し、前日上がったぶんがきれいに全戻し。  なにこれ、トランプの一人舞台じゃねえか!!  仮想通貨市場が持ち上がるのも、叩き落とされるのも、ぜんぶトランプ次第ってどういうこと?  おいおい、もうこれ「仮想通貨市場」じゃなくて「トランプ相場」って呼んだほうがいいんじゃねえの?  ただでさえビットコインの最高値更新が遠のいているのに、この調子じゃ一体いつになることやら。俺の持ってるアルトコインなんて、もう息してないぞ……。

歓喜で沸いたトランプ砲

 思い返せば、あの日は輝いていた。あのトランプ砲が放たれた瞬間、俺たちは確かに希望を見たんだ。 「バブル再開だ!」 「さすがトランプ!」  界隈の誰もが、久しぶりに笑顔になった。Twitter(X)でも、「俺の資産爆増!」「やっぱ仮想通貨しか勝たん!」と歓喜の声が飛び交い盛り上がっていた。  それなのに……たった1日で全戻し。まるで、数年ぶりに会った初恋の相手と楽しく話せたと思ったら、その翌日に結婚報告を受けるような気分だ。一瞬の高揚と、その何倍もの虚しさ。  仮想通貨の世界はジェットコースターみたいなもんだとわかっているが、こんなにも振り回されるのは勘弁してくれ……。

ビットコインの最高値更新は絶対に

 とはいえ、俺はこの世界から降りるつもりはない。どうせトランプ砲で落とされたなら、また別のトランプ砲で上がるかもしれない。  それに、ビットコインの最高値更新はいつだって「絶対来る」と信じている。  市場は荒れるし、ニュースは不穏なものばかりだけど、俺はこの波の上で踊り続けるぞ! 漫画・文/ハッシー橋本
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84

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