名奉行「遠山の金さん」の彫り物は、桜吹雪ではなく“女の生首”だった!?『禁断の江戸史』より
―[禁断の江戸史]―
読者の皆さんのなかには、子どものころ、テレビの時代劇を親と見ていたという人がたくさんいるかもしれない。
悪代官やその代官を結託している商人たちを正義のヒーローが成敗してくれる――。
時に将軍だったり、時に素性を隠した浪人だったり、悪人たちを豪快にやっつけてくれる姿は、見ている私たちをすっきりさせてくれる。その代表格の一人が『遠山の金さん』ではないだろうか。腕にある桜吹雪の入れ墨を悪人に見せつける姿はまさに圧巻。
しかし、その刺青が華麗な桜吹雪じゃなかったとしたら……。
高校教師歴27年、テレビなどにも多数出演している歴史研究家で多摩大学客員教授などを務める河合敦先生によると、「江戸時代のイメージは、明治政府や御用学者、マスコミによって、ねじ曲げられてきた」という。
そこで河合先生に、これまで常識とされてきた江戸時代のイメージがくつがえるような、知られざる事件や新しい史実を教えてもらった。
(この記事は、『禁断の江戸史~教科書に載らない江戸の事件簿~』より一部を抜粋し、再編集しています)
悪人たちを豪快に成敗する「遠山の金さん」こと遠山金四郎景元
衝撃! いまの高校生は「遠山の金さん」を、ほとんど知らない!?
歴史作家、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。
1965 年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす。『教科書に載せたい日本史、載らない日本史』『日本史の裏側』『殿様は「明治」をどう生きたのか』シリーズ(小社刊)、『歴史の真相が見えてくる 旅する日本史』(青春新書)、『絵と写真でわかる へぇ~ ! びっくり! 日本史探検』(祥伝社黄金文庫)など著書多数。初の小説『窮鼠の一矢』(新泉社)を2017 年に上梓。
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『禁断の江戸史~教科書に載らない江戸の事件簿~』 江戸人はエジプトのミイラを薬として食べていた |
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