仕事

カーディーラー担当者を困らせる迷惑客の失言に決意!心機一転で営業に専念した結果

無理なことは毅然とした態度で断る

「会話を聞かれているとは知らないFさんは、『いい車を何台も買ってやっているんだから、これくらい当たり前』などと止まりません。それを聞いて、愕然としました。良好な関係を築いていると思っていたのは、私だけ。相手は、私を利用していただけでした」  真実を知った安西さんはその日を境に、無理難題を断ることを決意したのだとか。その後、思い通りにならなくなったことに不満を爆発させたFさんは、「客を大事にできないヤツには担当してもらいたくない」と安西さんを担当から外してしまったのだ。 「一時は急激に営業成績もダウンしましたが、休日や夜中の呼び出しがなくなって疲れやストレスが軽減され、担当から外れてよかったと思います。また、営業力を磨きながら無理のない営業をしているいまのほうが、労働内容と給料が見合っているかもしれません」  そして、「売り上げのためと相手の理不尽に応えても、要求は膨らむばかり。ある程度の距離を保ち、無理なことは毅然とした態度で断ることも大事だと痛感しました」と話してくれた。お互いの関係を良好に保つためにも、顧客と一線を引くことは必要なことかもしれない。 <TEXT/夏川夏実>
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Xアカウント:@natukawanatumi5
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