週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2024」たちによる、連載「ベストサウナ」。第46回は『KUDOCHI onsen　六本木温泉』をレポートする。 ●今回のサウナー・ミスSPA!2024 グランプリ【初登場！】吉瀬結ちゃん 1994年生まれ。T161 B90 W59 H89。温泉好きだがサウナは未経験。4thDVDが発売中。公式X：@kichiseyui621 　東京、大阪、福岡で完全個室のラグジュアリーサウナを展開するKUDOCHI saunaが、’24年11月1日に新店舗となる「KUDOCHI onsen　六本木温泉店」をオープンした。極上のととのいを提供するために、同ブランドが新たに目をつけたのは、日本古来、親しまれてきた温泉だった。 　六本木の一等地に掲げられた紫ののれんをくぐって地下に進むと、異世界風の洞窟空間が広がっている。この場所に3室のサウナがあり、それぞれ、森林洞窟「ソンドン」、深海洞窟「セノーテ」、異国の洞窟をテーマにした「アルタミラ」と、異なるモチーフでデザインされている。全室にハルビア製の本格ストーブを採用しており、好みのアロマでセルフロウリュ可能。 　さらに、温度を60～110℃まで1℃単位で調整ができるので、好みに合わせたサ活を楽しめる。中でも「ソンドン」は、大型タワーストーブを2基設置し、ベンチ上段に向けてオートアウフグースによる熱風が送られるため、かなりの熱さに。ハードセッティング派には、「ソンドン」をおすすめしたい。 　複数人が同時に入れる広い水風呂は、冷たすぎず、しっかりとクールダウンできる14～16℃に保たれて、その隣には、施設の最大の目玉である温泉風呂がある。 　季節ごとに源泉を入れ替えており、この日の湯は「鬼怒川　仁王尊の湯」。他にも、那須塩原や馬頭など、都心の一等地にいながら全国各地の名湯を独り占めできるというのは非常に贅沢だ。 　ととのいスペースはまるで異国のリゾートのようなラグジュアリーさ。家具や什器はこだわりの自社設計で作られており、その空間づくりは芸術的とも言える。一方で、その高級感からなかなか手が出しづらかった人も多いかもしれないが、部屋の定員数までは同一料金かつ、男女同時利用が可能なので、実はグループでサウナを楽しむのにもってこいだ。 　ここでは、普段のルーティンにこだわらずに、サウナや温泉、ゴージャスなくつろぎスペースを自由に、時間をかけてたっぷりと浸るのがおすすめ。店を出たら、頭がすっきりとクリアになっていることに気づくだろう。現在、KUDOCHIブランドは海外展開を視野に準備を進めているとのこと。ぜひ、日本独自に進化した、このラグジュアリーサウナで世界をあっと驚かせてもらいたい。
＜取材・文／森野広明　撮影／長谷英史＞