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M-1優勝コンビが“テレビに出ない”ゆえにチャンスが…今年注目したい“準優勝”、“不仲コンビ”、“赤ちゃん漫才”の3組

実績十分で昨年東京進出を果たしたコンビ

すでに人気を獲得しているが、今年注目されているのが「さや香」だ。 『M-1グランプリ』で準優勝の経験もあり、実績は十分。大阪ではテレビ出演本数も多く、知名度抜群だ。2024年4月には、満を持して東京進出を果たし、昨年夏ごろから全国放送の番組にも出演するようになった。 すでに売れていると言っていもいいわけだが、ここ最近では特に“コンビ仲の悪さ”がピックアップされている。それは、大阪時代から知られていたわけだが、昨年末から不仲コンビとしてイジられるケースも増え、一般視聴者にも認知されるようになった印象だ。 2024年11月30日に放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)でも不仲がイジられ、“元祖不仲コンビ”の品川庄司から仲良くしたほうが良いと助言されるほど。さらに、サンドウィッチマン・伊達みきおからは、昨年12月に放送された『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)で、不仲なのはマイナスでしかないと説教を受ける事態を招いた。

“不仲”を突き詰めてほしい

年が明けてからも『芸人マジ歌選手権』(テレビ東京系)で不仲をネタにするパフォーマンスを披露。さらに、1月5日配信の『チャンスの時間』(ABEMA)では、ピンでの仕事が増えている新山が、「コンビ内格差が生まれ、自分だけグリーン車での移動になるかもしれない」と暴露して話題となった。怒り心頭の相方・石井は、負けじと相方の暴露を行う姿は、とてもネタとは思えなかった。 正直言って、ここ最近のさや香の不仲ネタは見ていて不快な印象を受けることも多い。ただ、本当に気が合わないようであれば、振り切って“本気の喧嘩”をするべきなのではないか。かつて、品川庄司とオリエンタルラジオはコンビ仲が最悪だったことで知られる。ところが、喧嘩を経てお互いを認め合うようになり、現在ではそれぞれの分野で4人とも活躍し、コンビ仲も良好だ。さや香には、先輩コンビたちが辿った道のりの“令和バージョン”として見せてほしい。 現在、サンドウィッチマンをはじめ、千鳥、ダイアン、かまいたちと大ブレイクしているコンビは総じて仲が良い。彼らのカウンターとして耳目を集められる可能性がある。わざわざ公言してテレビでネタにしているのだから、今後はむしろ仲の悪さに磨きをかけるのも面白そうだ。
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若手の登竜門『おもしろ荘』の優勝者
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某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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