更新日:2025年03月03日 17:55
ライフ

“あおり運転”してきた黒塗りの高級車が警察に捕まるまで。タクシーが“わざと”速度を落として…

“非常駐車帯”へ避難したのだが…

高速道路「朝8時頃、妻と一緒に高速道路を走っていました。交通量はそれほど多くなく、スムーズに走っていたんです」  丸山寛太さん(仮名・40代)が運転をしていると、突然、後方から何度もパッシングを繰り返す車が迫ってきたという。 「はじめは、『追い越したいのだろうか?』と思いましたが、どうやら違うみたいでした。私の車との車間距離を詰めながら、執拗にライトを点滅させてきたんです。完全にあおり運転といえる状況でしたね」  あまりにも危険だったため、丸山さんは“非常駐車帯(緊急時に停車できるスペース)”へ停車することを決めた。  すると、あおっていた車もすぐ隣にピタリと止まり、運転席の男性が丸山さんを睨みつけてきたのだとか。 「あおり運転の相手は50~60代くらいの男性であり、助手席には女性が乗っていることに気づきました。男性は怒りに満ちた表情で、今にも車から降りて殴りかかってきそうな雰囲気でした」  丸山さんは一瞬どうするべきかを悩んだが、男性も丸山さんたちが冷静にしている様子を見て、結局、何もせずにそのまま走り去っていったようだ。

取り締まりのおかげで「気持ちが晴れた」

「危険な状況でしたが、大事には至らずに済んだことに安心しました。気持ちを落ち着かせるために速度を少し抑えながら再び走りました」  それから30分後、目的地へ向かう途中で意外な光景を目撃したという。 「あおり運転の車が路肩に止められていたんです。そこには覆面パトカーが停車していて、警察官が対応をしている様子でした。  その光景を見た瞬間、私はスッキリとした気持ちになりました。あれだけ危険運転をしていた車が、結局はスピード違反か何かで取り締まりを受けていたんです。考えてみれば、あの異常なあおり方からして、“普段から無謀な運転をしていた”のかもしれません」  一時はどうなることかと思った丸山さんだったが、結果的に無事であったことやあおり運転をしていた車が警察に捕まったことにより、「気持ちが晴れた」という。  自己中心的な運転が思わぬ事故につながってしまうのだ。私たち一人ひとりが交通ルールを守り、周囲に配慮して運転する必要がある。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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