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世の中には「善い人」「自分だけがイイ人」「カモ」の3種類がいる…投資家が“目指すべき姿”と理由

「善い人」であれば誰かがちゃんと助けてくれる

「負けない無敵の投資」を考えたら大事なことは継続性、そのためには「善い人」でなくてはいけません。 不動産投資に限らず、投資や仕事は、上手くいくときもあれば、上手く行かないときもあります。一人の力で出来ることは限られていますから、誰かに助けてもらわないといけません。そのときにちゃんと適正な対価を支払って「この人からの依頼ならばまた受けよう」と思われること。誰かに金銭面や環境面で負荷がかかっている状態では”持続可能性”が無くなってしまいます。投資を、仕事を続けていくためには、「善い人であろう」というのは人生の哲学でもあります。 みなさんは投資家に対して「お金を持っていて偉そう」「誰かから搾取してお金を作る悪い人」というイメージを持ってはいないでしょうか。一定数の株式を保有して積極的に自身に有利な経営戦略を会社に強いる「モノ言う株主」も2000年代後半以降でよく取り沙汰されるようになり、「株主としての権利を主張するのも必要なことである」という風潮も見られますが……。私は投資家こそ謙虚で「善い人」であるべきだと考えています。

投資は「続けること」でうまくいく

そもそも善い人でないと、投資自体を「続けること」ができなくなります。投資は「続けること」でうまくいくものです。そのためには続けることができない「自分だけがイイ人」や「カモ」になっては、長い期間を必要とする「投資」ではうまくいくとは思えないのです。 特に私のような不動産投資家は、物件を所有しているだけ。入居者に住んでもらって初めてインカム収入が得られるわけです。何か機器が壊れたりしたらオーナー大家として直ぐ対応すること。住みやすくするためのリフォーム工事なども積極的に考えて実行しています。 「善い人」であるか? 自分だけがイイ状態になっていないか? 自分がカモになっていないか? 投資に限らず、仕事やプライベートの物事においても考えてみると、人生における人間関係の力学が変わってくるように思います。 <構成/上野 智(まてい社)>
1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち16区に計38戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。著書に『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵"不動産投資法』(アーク出版)
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