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「アニメの世界に入り込んだみたい」日本を訪れたタイのアイドルが憧れた“タイでは絶対に体験できないこと”とは?

日本にはライブハウスがあってうらやましい!

SUMOMO

ナムファーさんの所属するアイドルグループの「SUMOMO」

また日本では各地にライブハウスがたくさんあることも、アイドルとしてはうらやましい限りだそう。 「タイではレストランやバーなど、生ライブがある場所はたくさんあるのですが、お客さんにとってメインは食事なので、あくまで後ろで流れているBGMなんです。だから私たちは基本、イベント会場とかモールなどでライブを行っています。ライブハウスみたいな“音楽を聴くためだけの場所”がある日本がうらやましいですね」 そういった日本のライブハウスでライブを行ってみて、日本の観客たちの対応に感動したと言います。 「私たちのグループを知らない人たちばかりの場合が多いのに、それでもしっかりと丁寧に聴いてくれているんです。曲の間に掛け声で名前を呼んでいただいたりもします。ライブ後のチェキ記念撮影でも、私のカタコトの日本語を理解しようとがんばってくれたり。本当に日本の方々は暖かいです!」

季節ごとにお洒落が楽しめる「タイは暑い季節だけなので」

水族館

「日本の水族館はペンギンなどのショーがあって楽しい」とナムファーさん

ナムファーさんは日本に来ると必ず渋谷109と原宿の竹下通りに行きます。目的は“地雷系ファッション”の洋服を探すこと。 「初めて日本に来た時、たまたま地雷系ファッションのお店を見つけて、そこからハマってしまいました。日本ならではのクールでカワイイ点が気に入りました」 また日本の人がうらやましいと思うのは「四季があって、季節ごとにいろいろなファッションが楽しめること」だとナムファーさんは言います。 「タイは基本的に暑い季節だけですから、いつも薄手の服しか着れません。でも、日本だと冬はコートを羽織ったり、季節に合わせた服を着れますよね!」 四季のある国に生まれた日本人にとって、アウターが必要な冬は面倒な季節ですが、暑いタイで育った人たちにとっては「コートを着ること」や「重ね着をすること」が楽しみなんですね。
浴衣姿

“YUKATA”(浴衣)に憧れていたというナムファーさん

「そういえば、浅草に行った時に“YUKATA”(浴衣)をレンタルしたんです。漫画やアニメのお祭りのシーンで浴衣姿の女の子がよく出てきますよね。カワイイな~と思っていたので、実際に自分で着れて本当に嬉しかったです。アニメの世界に入り込んだみたいでした」 飛行機代など日本に行くにはお金がかかりますが、「早くまた日本へ行きたい!」とナムファーさんは、その日を心待ちにしています。 <取材・文/梅本昌男(海外書き人クラブ/タイ在住ライター)>
バンコク在住のフリーライター。タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードやアゴラなどに執筆。観光からビジネス、エンタテインメントまで幅広く網羅する。NHKラジオなどへの出演も行っている。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。
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