「演技未経験でハリウッド俳優に」世界で活躍中の米本学仁が乗り越えた苦難。「突然、顔の左半分が動かなくなりました」
コロコロ変わる英語の台本に対応
渡米直後はまったく英語を喋れず、イミグレーションで質問されても全然聞き取れないレベルだった。語学学校でも、先生の話がほとんど理解できなかったという。
「そこから奮起して毎日寝ても覚めても英語漬けで必死に勉強しましたね。1カ月後にはなんとか日常会話には困らないようになっていました」
やはり、英語のセリフにも苦慮したのだろうか?
「渡米してから5年経っていたし、英語自体はどうにかなりました。ただ、製作の意図で刻一刻と台本が変わるのに対応するのが大変で。
最初の台本の表紙がレッドだとしたら、次にイエローやオレンジに変わり、何回も変わりすぎて、しまいには聞いたこともないような色の表紙になっていましたね(笑)」
ネームバリューのあるスターを揃えるのではなく、ハマり役かどうかが問われるハリウッドにおいて、制作陣にとって、「47RONIN」の芭蕉役はイメージ通りの配役だったという。さらに新人とはいえ、アメリカでは俳優が加入する組合がしっかりしていることから、高待遇を受けたと語る。
「最初の撮影地がブタペストだったのですが、空港までの移動も、僕みたいな新人俳優でさえ自宅にスーツ着用の運転手が黒塗りのリムジンで迎えに来ました。飛行機もゆったりしたシートで、おそらくビジネスクラスだったと思います。撮影中も個室のトレーラーをあてがわれましたね」
大スター、キアヌ・リーブスとの意外な思い出
人生で初めて俳優として初舞台に立ったとき、初めてのシーンで、大スター、キアヌ・リーブスの意外な一面を知り、緊張がほぐれるような一幕も。
「中盤から後半に差し掛かるあたりで、キアヌと喋りながら、傍では真田さん演じる大石内蔵助や赤西君演じる大石主税に見守られて死ぬシーンを撮りました。
かなりお顔が近い距離でキアヌと喋るので、死ぬ演技をしながらキアヌの吐息を感じ、『ああ、今日のお昼にキアヌは魚を食べたんだな』と思いましたね(笑)」
ハリウッド映画に出演後は、周囲の仕事関係者が急によそよそしくなるなど、まわりの変化も感じた。
「ハリウッド映画に出ると母に伝えたときは、さすがに驚いていました。その後は、『次は何に出るの?』『ギャランティはいくら?』などと根掘り葉掘り(笑)。父は『恥をかかないように』と、それだけ。
厳格な人で、渡米するときも、まず言われたのが、『もしアメリカでお前に何かあって日本に戻って来ても、人としてではなく荷物として送られてくることになるけど、それでもいいのか?』でしたから。でも、今では僕の出る作品すべてをチェックしてくれているみたいです」
EDIT for FUTURE代表取締役。編集者、ライター、編集コンサルタントとして多くのメディアで編集長やライティング、記事制作を手がける。おもなジャンルはビジネス、ライフスタイル系。趣味は散歩とギターと山登り。
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