キアヌ・リーブスが語る、日本滞在で得たものは?「日本酒は奥深いね」
伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が、亡き妻への思いからロシアンマフィアを壊滅させた第1作(世界興収8870万ドル)。裏社会のルールを破ってまでイタリアンマフィアを壊滅させたものの、世界中の殺し屋から狙われることになった第2作(同1億7150万ドル)。そして、続く第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』では、裏社会を支配する組織から自分に下った暗殺指令を撤回させるべく奮闘するジョンを刺客が狙う。
馬を使った殺陣、カンフーならぬ“マー(馬)・フー”に話題が及んだとき、キアヌは「クレイジーだよね!」と嬉しそうに言った。実際、『ジョン・ウィック』ファンがもっとも楽しみにしているのは、彼が繰り出す巧みな殺しのテクニックだ。
「マー・フーは一番大変だったよ。やっていて楽しかったのは、ナイフを使ったアンティークショップ内の“雪合戦”だね。あれは他の作品にはない、ひと味違うシークエンスだ」
一人対多数の室内戦闘で大量の投げナイフが飛び交うさまを、キアヌは“雪合戦”と表現した。他にも、ハル・ベリー演じる元殺し屋が犬に指示を出しながら息を合わせて殺傷する“ドッグ(犬)・フー”、東南アジアの武術シラット、ガラス張りの室内での近接戦闘など、アクションマニアの玄人筋が唸る殺陣が目白押し。その立役者こそ、1作目で共同監督、2・3作目で単独監督を務めたチャド・スタエルスキだ。
「彼は『マトリックス』シリーズにおける僕のスタントマンだった。彼と僕は“ウォシャウスキー学校の生徒”でもあり(笑)、同じアクションコーディネーターの下で学んだ同志でもある。だから、あうんの呼吸とも言える関係性ができているんだ。それに、僕のアクション経験値も確実に上がっているよ。
今回のコレオグラフィ(殺陣における挙動)は『マトリックス』のときよりもスムーズに頭に入ったし、カメラの動きに対するタイミングの合わせ方も上達していたと思う。実際、『マトリックス』のときより周囲のスピードが遅く感じたしね」
自身の上達によって周囲の“スピードが遅く”感じる。まさに『マトリックス』そのものだ。その『マトリックス』で主人公・ネオを演じたときのキアヌは30代。『ジョン・ウィック』のキアヌは50代。時がたつのは早い。
「人生経験を積めば積むほど、よりいろいろなものを観客に伝えられるようになるものだと思うし、僕もそうありたい。50代にして新たな当たり役を得たのは、とても幸運だと思う」
50代にして新たな当たり役を得たキアヌが日本滞在で得たものは?
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