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都内タワマンの理事長が暴露する「悲惨すぎる“住人トラブルの実態”」。“掃除機の音”きっかけで引っ越した住人も

住人トラブルを防ぐとっておきの方法

タワマン理事長

竹中信勝氏の著書『タワマン理事長』

——タワマンに限らず、低層住宅でも一軒家でも、住民との軋轢はよく聞く話です。理事長をされた経験から、住まいにかかわらず効果的な予防策などあるでしょうか? 竹中:地域でも会社でもそうですが、人間関係の問題は、日頃のコミュニケーションが不足しているから起きやすいのだと思います。お隣同士だって、普段から仲良くしていれば多少の音ぐらいでギクシャクしないでしょう。だから、理事長になったとき、親睦会などいろいろ企画して、住民たちのコミュニケーションを良くしようとしました。あいにくコロナ禍になって制限されたのが残念でしたが……。

住民次第でマンションの価値が落ちる可能性も

——住人同士がコミュニケーションさえとっていれば、住みやすいタワマンになりやすいということですね。 竹中:はい、親睦会までしなくても、みんながすれ違ったときに挨拶するだけで変わってきます。私が住むタワマンは、ゴミが落ちていないし、落書きもない。それは、住民たちに最低限のリレーションはできているからです。それすらないと、ゴミが落ちていても誰も拾わない、落書きがあっても無視してしまうようになります。そうなると、マンションとしての資産価値がどんどん落ちていってしまうので、そういう意味でも住民間のコミュニケーションは大事ですね。 取材・文/鈴木拓也 【竹中信勝氏】 1961年10月生まれ。電通に新卒入社。営業担当として多数の業種を担当し、新規顧客の開拓で140社以上の実績。ライフシフトの人生100年時代を見据えて同社を早期退職。現在は。「ライフシフトプラットフォーム(LSP)」のスターティングメンバーとして活躍中。2022年3月、社会構想大学院大学実務家教員養成課程修了。著書に『タワマン理事長 – ある電通マンの記録 -』(ワニブックス)『タワマン理事長 – ある電通マンの記録 -』がある。
ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
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