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マンションの上階からひどい騒音が…注意したら「警察に訴えれば?」開き直る老人夫婦に“制裁”を加えた結果…

「じゃあ、警察に訴えれば?」

迷惑客 予想通り、数日後には走り回る音が響いていた。週に3回ほど、主に平日の昼間にこの音が響く。山本さんは仕事に集中しきれない。もう穏便に話を進めてもダメだろう。だが、老夫婦相手に直接怒鳴り込むと、こちらが加害者にされかねないと感じていた。  そこで再び騒音が鳴り響いているそのとき、電話をかけることにした。顔を見なければ少しは冷静に話せるような気がしたからだ。  受話器を取ったのは夫のほうだった。山本さんが挨拶をして名乗ると、相手はぶっきらぼうに「なに?」と応えるのみ。  しょっぱなからカチンときた。それでも老夫婦の妻より話しやすいだろうと感情を抑え、足音が響いているので走りまわせないようにしてほしいと3度目のお願いをした。  すると「そんなに響いているとは思えない」と、いきなり否定してくる始末。  そして「だいたい子供なんだからさ、走り回るのは仕方ないじゃないか」と逆に文句を言い始め、最終的には「そんなにいうなら、役所でも警察でも訴えればいいじゃないか。どうぞ訴えてくれ!」とヤケクソな対応をしてきた。

ヒステリックに喚く妻

 夫は完全に居直る言葉を残し、今度は電話口に妻が出てきた。そして「注意しても走っちゃうのよ、だいたい子供の走る音なんて生活音でしょ。わずか12センチの足でどんな大きな音がしているっていうの。音がするのはマンションの構造の問題でうちのせいじゃないわよ!」と、ヒステリックに喚きだしたのだ。  こうなると売り言葉に買い言葉。山本さんも「子供の走る音は生活音じゃない、これは躾の問題だ。お宅と上の階との問題は知ったことじゃない」と言い返すとガチャっと切られた。
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騒音に対して“制裁を加えた”結果は…
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フリーライター。定時制で東京を走り回っている現役の中年タクシードライバー

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