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マンションの上階からひどい騒音が…注意したら「警察に訴えれば?」開き直る老人夫婦に“制裁”を加えた結果…

騒音に対して“制裁を加えた”結果は…

 騒音問題は本来なら管理組合などが間に入り解決を図るべきなのだが、住んでいるマンションは小規模の自主管理なので、ほとんど機能していない。また、分譲なので簡単に転居することもできない。  山本さんは考え方を変え、ひどい音がしたときは、直接的に苦情を伝えることを続けることにした。とはいえ、会いに行ったり電話だとイライラして精神的によろしくない。そこで、音が響いてくればベランダに出て上階から繋がる避難梯子を棒で叩き、音を出すことにした。目には目を、歯には歯をというやつだ。  図太い神経の老夫婦も、その音がどういう意味なのか分かったのだろう。1年ほど経つと、かなり静寂が戻ってきた。

騒音は落ち着いたのだが…

 それでも、老夫婦が山本さんの悪い噂をよく話していると伝わってくる。ロビーなどでバッタリ会うと、敵を見るような目で睨んでくるうえ、たとえ山本さん夫婦が軽く挨拶をしても、あからさまに無視し、苦虫をかみつぶしたような顔で素通りされている毎日だ。  きっとこの老夫婦の考え方が変わることはないだろう。そして、またいつか、新たな問題が起きるかもしれない。 <TEXT/真坂野万吉>
フリーライター。定時制で東京を走り回っている現役の中年タクシードライバー
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