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先輩女性が枕営業を勧める一面も…“生保レディ”が見た闇を赤裸々告白。「月収9000円」だった同僚も

自分を防衛するうえで大切なのは…

――これから社会に出ていく人も多い時期なので、何かアドバイスがあれば。 忍足みかん:会社はひとつの隔離された空間なので、社会では問題になるようなことが横行している場合があります。そのとき、「それはおかしいんじゃないか」と思ったら、心身が摩耗する前に離れる選択肢を持つのは、自分を防衛するうえで大切だと思っています。  その世界にいると感覚が鈍麻してしまうこともあるのですが、勇気を持って踏み出すことは自分を救うので、ぜひ自分の状況を客観視してみてください。私も現在はフリーランスのエッセイスト、漫画原作者として活動し、他に仕事を持ちながら生活をしています。 =====  慣れほど怖いものはない。「異常だ」と笑えるのは対岸の火事にいる人間のみで、その状況に飲み込まれれば誰もが冷静さと判断力を失う。期待と喜びに満ちた社会人生活を阻む黒い影はそこら中にある。われに立ち返る正気を保つためにも、忍足さんの体験を知ることがお守り代わりになるかもしれない。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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