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『スタンド・バイ・ミー』はパニック映画?名作のザックリ解説聞いてみた

映画史上、文学史上に残る名作たち。一応知っておかないと恥ずかしい気はするけど、なかなか時間もないし面倒なもの。そんな名作を、見た人、うろ覚えの人、未見の人にザックリ一言で語ってもらいました。これを読めば、あの名作が一瞬で理解できる!(かも) ◆映画部門 『ウエスト・サイド物語』 善人ぶったバカップルのせいで、最悪の結末を迎える映画 32歳・男・自営 『卒業』 要するに母娘丼 33歳・男・メーカー 『スタンド・バイ・ミー』 デブ、メガネ、ヤンキー、メンヘルのずっこけ4人組の死体探し 26歳・男・フリーター 『ウエスト・サイド物語』 ’61年・米。ニューヨークの下町を舞台に、不良グループの対立と許されざる恋を描いたミュージカル。 出演/ナタリー・ウッド、ジョージ・チャキリス、リチャード・ベイマー  最も端的に表してるのは、「ロミオとジュリエットを不良版にしてみました的な映画。別々のヤンキー集団にいた男と女の恋愛話で、主人公が最後に死ぬ」(29歳・女・貿易)。主役の恋人たちは不良の抗争に巻き込まれた被害者ではあるのだが、「中途半端に善人ぶったバカップルの中途半端な平和主義のせいで、最悪の結末を迎えるハメになる」(32歳・男・自営)ってのも、あながち間違ってない。  また、この映画をまったく知らない人の中には、「アメリカの田舎で農場やってる家族の物語」(24歳・男・電機)てな大ハズレもあったが、大半は「2人の男が踊りながら華麗にギャングをやっつける」(26歳・男・フリーター)、「少年たちが街で踊りまくって、やがてダンスで成功」(31歳・男・不動産)など、踊りの要素だけはちゃんと当たってる。これぞ名作の力か!? けど、「お尻ぷりっぷりの金髪少年たちが歌い踊る」(32歳・女・アパレル)は、個人的願望が入っちゃってるような……。 『卒業』 ’67年・米。大学卒業後、目標を見失った青年が人妻に誘惑され……。サイモン&ガーファンクルの主題歌も有名な青春映画の名作。 出演/ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス教会の窓をバンバン叩いて花嫁をかっさらう」(32歳・男・建築)というシーンが印象的すぎる本作。 「尾崎豊の一生を描いたドキュメンタリー」(24歳・男・メーカー)というお約束のボケは置いといて、「結婚式がぶち壊しになる最低な映画」(27歳・女・看護師)、「フラれた彼女の結婚式を妨害するストーカー男の話」(28歳・女・アパレル)など女性陣から批判殺到。  さらに男性陣からも「人妻との肉欲に溺れてるくせに、人妻の清純派娘にも手をつける、単に女にだらしないヤツの話」(31歳・男・自営)、「行き当たりばったりの花嫁略奪物語」(31歳・男・ウェブ制作)とさんざん。あげくの果てには「要するに母娘丼。熟女モノAV好きにはたまらない」(33歳・男・メーカー)とまで言われたら、さすがにちょいと気の毒だ。 『スタンド・バイ・ミー』
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’86年・米。田舎町の4人の少年の小さな冒険旅行を爽やかに描く。ベン・E・キングの主題歌もヒット。 監督/ロブ・ライナー、出演/リバー・フェニックス、ウィル・ウィートン 各々不幸を抱える少年4人が旅に出て、幾多の困難を乗り越えて友情を確かめ合う」(31歳・男・ウェブ制作)というと、ものすごくマジメな内容っぽいが、平たく言うと「デブ、メガネ、ヤンキー、メンヘルのずっこけ4人組の死体探し」(26歳・男・フリーター)って、これは簡素化しすぎでしょ。 「死体を探しに男の子4人で出かけて、チンコをヒルにかまれて大騒ぎしたりする映画」(26歳・男・学生)は、一場面だけクローズアップしすぎ! 「どっかに旅に出て成長する十五少年漂流記的話」(46歳・女・薬品)。いや、人数多すぎるしっ。極めつきは、「2回見たけど、少年たちが高い鉄橋を渡ったり、沼で吸血ヒルに襲われたりする青春パニック映画と思ってた。3回目でやっとラストの泣かせとかに気づいた」(46歳・女・自営)って、遅いわっ!! イラスト/花小金井正幸 ― 名作映画&小説[ザックリ解説]大賞【2】 ―
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