『風と共に去りぬ』をザックリ解説 アナタならどうする?
映画史上、文学史上に残る名作たち。一応知っておかないと恥ずかしい気はするけど、なかなか時間もないし面倒なもの。そんな名作を、見た人、うろ覚えの人、未見の人にザックリ一言で語ってもらいました。これを読めば、あの名作が一瞬で理解できる!(かも)
◆映画部門
『風と共に去りぬ』
さんざん好き勝手に生きた女が地元に帰って救われる物語
34歳・男・ウェブ制作
『エデンの東』
マザコン兄弟のドタバタ劇
43歳・女・出版マザコン兄弟のドタバタ劇
『風と共に去りぬ』
’39年・米。南北戦争を背景に、大富豪の娘スカーレット・オハラの波瀾万丈な人生を描く大作。
監督/ヴィクター・フレミング、出演/ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲイブル
「わがままな恋愛体質の令嬢がこっぴどくフラれるも、懲りずにポジティブに生きてく話」(46歳・女・薬品)、「ウエストの細い美女って得よねって話。不倫して流産して娘も死んでかわいそうだけど、まぁ自業自得」(35歳・女・看護師)と、名作の主人公なのにあまり共感を得られていないスカーレット。
「ツンデレの先駆け的な女。エヴァンゲリオンのアスカの祖先」(33歳・男・メーカー)と言ってもらえるだけありがたいか。
が、未見の人の”想像解説”では「戦場に行った夫を健気に待つ妻の物語」(38歳・男・清掃)、「ご令嬢が二枚目男に振り回されたあげく捨てられる話」(36歳・女・派遣)と清純派キャラに見られてるあたり、ダテに名作じゃない。
一方、「見た目だけの娼婦が金持ち男を次々たぶらかすサクセスストーリー」(32歳・男・機械)、「没落華族の令嬢が成り金男にお金で買われる話」(32歳・女・アパレル)など、基本間違ってるけど何だか納得しちゃいそうな解説も。
まあ、ザックリ言うなら、「さんざん好き勝手に生きた女が地元に帰って救われる物語」(34歳・男・ウェブ制作)あたりが妥当か。少なくとも「村を襲ったハリケーンの過酷さを物語っている」(26歳・男・フリーター)なんて話では絶対ありませんのであしからず。
『エデンの東』
’54年・米。双子の兄弟と謹厳な父、出奔した母、兄の婚約者の葛藤を描く。
夭折のスター、ジェームズ・ディーンの出世作。原作/ジョン・スタインベック、監督/エリア・カザン
「真面目だが面白味のない兄と、やんちゃで不器用な弟を軸に、家族問題と恋愛模様を描いた作品。ジミーが超カッコよかった」(36歳女・派遣)という名作も、見方を変えれば「ナルシスト男が『もっと僕を見て、僕を愛して~』と手足ジタバタさせる映画」(44歳・女・出版)てなことに。「出来のいい双子の兄に嫉妬する話。『タッチ』の逆転版」(32歳・男・建築)なんて声があるかと思えば、「マザコン兄弟のドタバタ劇」(43歳・女・出版)と兄弟まとめて一刀両断する人も。母子関係という点では「アメリカ版『瞼の母』」(45歳・女・自由業)も言い得て妙だ。
見たことあると言いながら「親の気を引きたい不良少年がチキンレースをしたことから事件が起こる」(46歳・女・薬品)は『理由なき反抗』と勘違い。未見の人の想像解説では「アダムとイブの楽園追放のアナザーストーリー」(25歳・女・フリーター)とタイトルからの連想多数。でも、「エデンの西の国と対決する」(24歳・男・メーカー)って何だ、それ!?
イラスト/花小金井正幸
― 名作映画&小説[ザックリ解説]大賞【1】 ―
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