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お手軽な地震補償保険の実力とは?

保険は人生で2番目に高い買い物といわれる。あれこれと保険に加入してはもったいないが、少額なのにカバー範囲が広いなど、実は本当におトクな保険がある。しかし、知っているのはごく一部のFPのみ。そんな、プロしか知らない新しいおトクな保険を大公開する! 【地震】 ◆少額で単独で加入できる新しい“地震補償保険”
伊藤亮太氏

伊藤亮太氏

 今年1月、政府の地震調査委員会は「今後30年間に東海地震が起こる可能性は88%」と発表した。もはや、大地震はいつ、どこで起きても不思議ではない状況となっている。東日本大震災以来、誰もが地震に対して不安を抱くようになったのに合わせて、地震保険への注目度も高まっている。 「ですが、実は地震保険の世帯加入率は増えているとはいえ、いまだ30%未満にとどまっています。というのは、地震保険は火災保険とセットで加入しなくてはいけなく、単独で入ることができないからです。また、火災保険と地震保険で月々の保険料が合計1万円以上など、非常に高くなる場合があるのもネックになっています。ところが、6月にSBI少額短期保険が販売を開始した『Resta(リスタ)』は、日本で唯一、火災保険とセットで加入する必要がないのが特徴の“地震補償保険”です」(FP・伊藤亮太氏)  東京都内のマンション(非木造)で保険金額を300万円とすると、月額の保険料は1680円と、地震保険と比べて手ごろなコストで加入できる。 「地方自治体が発行する『り災証明書』に基づいてスムーズに保険金が支払われるのも特徴です。Restaの正式名称は『地震被災者のための生活再建費用保険』。地震で倒壊した家屋を建て直す金額としては十分ではありませんが、生活必需品の準備や仮住まいの費用に充てるなど、被災直後の当座のお金としては心強い存在になるでしょう」 ◆地震補償保険「Resta」の特徴 【契約】 日本で唯一、火災保険や火災共済とセットでなく、単独で加入できる保険 【保険の対象】 生活必需品や仮住まい費用など、地震による被災後の生活再建費用をカバー 【支払い基準】 地方自治体が発行する「り災証明書」に基づいてスムーズに支払ってもらえる 【保険金額】 全壊の場合に支払われる保険金額は300万円から900万円までの5タイプから選択 【保険料】 地域と、木造/非木造で保険料が異なるが、月額1210円から加入できる 【伊藤亮太氏】 FP。慶應大学商学部卒業、慶應大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。社会保障や保険に強く、著書も多数 ― プロだけが知っている【トクする保険】徹底研究【2】 ―
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