能登半島地震で被災した動物と飼い主の今。愛猫を捜し続ける女性、ペットのために「車中泊」を選ぶ人も
―[[被災ペット]を救え!]―
能登地方を震源とするマグニチュード7.6の能登半島地震で被災したのは人間だけではない。共に暮らす動物たちも窮地に立たされている。動物のため、その飼い主のため、被災地を駆け回る人たちを取材。困難極まる現状に迫った。
「動物は家族」だから辛い
’24年1月1日に発生した能登半島地震。241人が亡くなり、今も7人が行方不明だ(3月1日時点)。石川県輪島市内に住む水田美菜さん(仮名・30歳)は元日から愛猫のチビを捜し続けている。
「風邪をひいて辛いですが、猫も家族。弱音は吐けない。あの子は心の支えです」と話す。
「地震が起きたとき、私は離れの祖母の家にいました。大きく揺れた直後、認知症の祖母と、祖母の猫を捕まえて外に逃げたんです。木造の家が密集している地域で、倒壊した周囲の家の隙間から父が逃げてきて『チビちゃんが逃げちゃった』と。私は急いで母屋から、チビの移動用のケージと毛布を摑みました。自分の荷物はどうでもいい。チビが帰ってきたら、暖かい場所で迎えてあげたいですから」
水田さんの自宅は輪島市の朝市通りの近く。大規模な火災により自宅は全焼した。
「今思うと、チビが外に逃げてくれたことがせめてもの救いかもしれません。1月7日に、近所の方から目撃談があったんです。今も生き延びてくれていると信じています」
ペットの受け入れができない避難所も
水田さんはSNSを通じて動物の保護団体と繋がり、捕獲機を借りることができた。
「私たちの避難所はペット受け入れ可能なところでしたが、地域や場所によっては厳しいところも多いです。混乱した状況では、ペット可の避難所の情報が出てきません」
1995年の阪神・淡路大震災や、’11年に起きた東日本大震災では、ペットを連れた被災者が避難所に受け入れを断られるケースが続出した。このような事態を踏まえ、’13年に国は「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定。飼い主とペットが一緒に避難する「同行避難」を推奨している。
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