熟女が【草食男子&新型うつ】を救済している

◆「新型うつ」&「草食」な若者を救えるのは熟女だけ

諸富祥彦氏

諸富祥彦氏

「20~30代の男性サラリーマンに見られる新型うつが、職場だけではなく、恋愛市場にも影響を及ぼしています」と分析するのは、人間性心理学を専門分野とする明治大学文学部教授・諸富祥彦氏だ。新型うつとは、常にうつ症状に陥っているわけではなく、自己中心的かつ他責的であることが特徴だ。

「バブル期世代を親に持つ20~30代男性は特に過保護に育てられたため、望むものを与えられ、甘えることに慣れてしまっている傾向があります。ですが、プライドだけは人一倍高い。彼らは厳しい環境には免疫がありませんから、若い女性からキツいことを言われただけで『配慮がない女なんて……くだらない』とふて腐れてしまうんですね」

 結果、熟女の需要が高まっているのだとか。

「彼らは、甘えさせてくれ、かつ自分を立ててくれるような女性を求めるようになります。片方だけではダメ。両方の能力を兼ね備えた女性でないと。そうなると、若い女性では難しい。で、母性が強く、人生経験も豊富な“熟女”が恋愛のターゲットになっていくわけです」

 また、昨今見られる男性の草食化がブームに拍車をかける。

「一昔前までは、『告白は男性がするもの』との認識が男女ともにありましたが、今は違います。100人の大学生にアンケートを取ったところ、女性の認識には大きな変化は見られませんでしたが、男性の58人以上が『女性から告白してほしい』と思っていることがわかりました」

 こうした男性のニーズに応えてくれるのが、まさに熟女。

「若い男性は女性にリードされたいと願っていますが、同年代の女性が相手では“頼りない男”というレッテルを貼られてしまいます。ですが、熟女なら話は別。もともと男性にはマザコンの資質もありますし、母を愛するように熟女を愛でるのは、原点回帰で至極真っ当なことなのかもしれませんね」

【諸富祥彦氏】
明治大学文学部教授。専門は臨床心理学。『【年の差婚】の正体』(小社)など著書多数
http://morotomi.net

取材・文/青山由佳 上野 智 キンゾー 橋本範子 藤村はるな 撮影/スギゾー
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