雑学

「熟女ブームはAKB人気と同じ」マーケティングプランナーが分析

◆AKB48ブーム≒熟女ブーム。若者は今“異形”が欲しい

村山涼一氏

村山涼一氏

「熟女ブームは今、社会で起きている“異形ブーム”の一種です」

 こう分析するのは、マーケティングプランナーの村山涼一氏。

「異形って、僕たちの想像を絶する方法で表現する人のことです。例えば、AKB48。デビュー当時、一般人と大差ない容姿なのに、アイドルと称して集団で踊る姿は衝撃的でした。また、幼くして大人を感動させる演技力を持つ子役の芦田愛菜も、異形と呼べるでしょう。美魔女も同じ。年齢に抗って作り込んだ“魔女”ぶりは、異形そのものです」

 熟女ブームの発端である異形ブームが起きた、その理由とは。

「“清貧社会”への反発です。清貧とは“私欲を捨てることが善とされ、質素で貧しい生活を送る”こと。こうした社会になった理由の一つに、若者の労働意欲の低下が挙げられます。ひと昔前までは、年収1000万円以上稼ぎたいという大学生はたくさんいました。でも、今、調査してみると大半の学生が『年収400万~500万円あれば満足』と答えるんです」

 日本経済のデフレ化が「若者の物欲を減退させている」と続ける。

「恒常的なデフレが、お金を多く持っていなくても満足できる社会を形成してしまったんです。290円でもそれなりにおいしいご飯を食べられ、安くてデザインがそこそこのユニクロもある。“安くてそれなり”のモノがあれば、あえて同じモノに高いお金を払おうとは思いません。でも、こうして若者の欲求が減退し続けると、それが当たり前になってしまう」

 結果、彼らの価値基準が下がり、清貧の社会になったという。

「ポイントは、社会が“清貧”という価値観を若者に押し付けたという点。当然、抑えつけられたら、反発します。それはまるでデモを起こすかのように、異形を祭り上げるのです。AKBや熟女のような、社会の枠からハミ出している彼女らは、“普通”を生きる若者にとって、憧れであり、救いとなるわけです。しかも、AKBも熟女も“会える”んですから。」

【村山涼一氏】
マーケティングプランナー。教育、流通など幅広い分野に精通。近著に『100円の不良在庫を5000円の商品に変える方法』がある

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