『龍が如く5』製作秘話――『5』で5人で5大都市。「555」。確変だよね!でスタッフ蒼白
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】
【中編】⇒「人生はたまたまの連続」である
https://nikkan-spa.jp/364957 【後編】「戦う理由」 僕は、最初に何も設定せずに頭からシナリオを書いていくスタイルです。今回の『龍が如く5』も1章の時点では誰がラスボスだとかは、まったく決めていませんでした。なので、チームのみんなも連載を読む感覚なんですね。総合監督の名越に「これ、誰が黒幕なの? 教えてよ?」と聞かれても、「さあ誰でしょう?」と(笑)。僕がどうして話を決めないかというと、常に自分が驚く展開にしたいから。書いていて「おー、ビックリだよ」って言いたい。 最初から固まっていたらつまらないでしょう? 今回の5大都市体制も、途中で決まりました。シナリオを書いている段階で、主人公が5人でそれぞれに生活の場があるというのが見えてきた。でも、神室町一つだったらニアミスしてしまう。そこで街を5つに増やそうと。『5』で5人で5大都市。「555」。確変だよねと(笑)。これをチームのみんなに話したら、青い顔をしていました。何しろ街ごとにお店やキャバクラの雰囲気も違うし、会話も用意しなければならない。結局、5本分のゲームと同じ労力がかかってしまう。大きな決断でした。 『龍が如く』は、アウトローという意味でよく『グランド・セフト・オート』と並べられますが、発想は真逆です。街中で闇雲に暴力を振るうなんて自由度はうちには要らない。僕が『龍が如く』でやりたかったのは対話。ささいな理由でもやりとりがあって初めてケンカが成立する。昔から思うんですけど、RPGのほうがひどいですよね。だって、モンスターのすみかに勇者が出てって問答無用で先制パンチですよ(笑)。『龍が如く』は、戦う理由と正当性をもって人間と人間がぶつかり合う、そんなゲームです。 【横山昌義氏】 ゲームクリエイター。『龍が如く』1~4作目まではシナリオと演出を担当。『龍が如く5』ではシナリオに加えプロデューサーも兼務 (C)SEGA
https://nikkan-spa.jp/364957 【後編】「戦う理由」 僕は、最初に何も設定せずに頭からシナリオを書いていくスタイルです。今回の『龍が如く5』も1章の時点では誰がラスボスだとかは、まったく決めていませんでした。なので、チームのみんなも連載を読む感覚なんですね。総合監督の名越に「これ、誰が黒幕なの? 教えてよ?」と聞かれても、「さあ誰でしょう?」と(笑)。僕がどうして話を決めないかというと、常に自分が驚く展開にしたいから。書いていて「おー、ビックリだよ」って言いたい。 最初から固まっていたらつまらないでしょう? 今回の5大都市体制も、途中で決まりました。シナリオを書いている段階で、主人公が5人でそれぞれに生活の場があるというのが見えてきた。でも、神室町一つだったらニアミスしてしまう。そこで街を5つに増やそうと。『5』で5人で5大都市。「555」。確変だよねと(笑)。これをチームのみんなに話したら、青い顔をしていました。何しろ街ごとにお店やキャバクラの雰囲気も違うし、会話も用意しなければならない。結局、5本分のゲームと同じ労力がかかってしまう。大きな決断でした。 『龍が如く』は、アウトローという意味でよく『グランド・セフト・オート』と並べられますが、発想は真逆です。街中で闇雲に暴力を振るうなんて自由度はうちには要らない。僕が『龍が如く』でやりたかったのは対話。ささいな理由でもやりとりがあって初めてケンカが成立する。昔から思うんですけど、RPGのほうがひどいですよね。だって、モンスターのすみかに勇者が出てって問答無用で先制パンチですよ(笑)。『龍が如く』は、戦う理由と正当性をもって人間と人間がぶつかり合う、そんなゲームです。 【横山昌義氏】 ゲームクリエイター。『龍が如く』1~4作目まではシナリオと演出を担当。『龍が如く5』ではシナリオに加えプロデューサーも兼務 (C)SEGA
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