更新日:2023年03月12日 09:11
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PS3とWiiが年末商戦で激突したのはいつ? 平成ゲームシーン回顧録<平成15年~平成22年>

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 第1弾は平成元年~平成7年、第2弾は平成8年~平成14年のゲームシーンを振り返ってきましたが、今回は平成15年~平成22年まで。ニンテンドーDSとWiiがヒットし、任天堂が絶好調を迎えた時期です。

平成15年(2003年)

 平成15年は、中国でSARSが流行し、日本もその対応で揺れた年。深夜からゴールデンタイムに移った雑学番組『トリビアの泉』が「へぇ~」を流行らせました。オリコン1位はSMAPの『世界に一つだけの花』。  ゲーム業界ではセガがサミーに買収され、セガサミーが誕生(経営統合は平成16年)。また、RPGの雄・スクウェアとエニックスが合併し、ゲームファンに衝撃が走りました。そのスクエニから剣型コントローラを振るう『剣神ドラゴンクエスト』が発売。また、PS2の和風ホラー『SIREN』のCMが怖すぎて放送中止になるという騒動も! ややマニアックですが、くまに演歌を歌わせる『くまうた』は、ある意味ボーカロイドの先駆けと言えました。

SIREN

そのほかの注目のヒットゲーム ・メイド イン ワリオ(ゲームボーイアドバンス) ・グランド・セフト・オートⅢ(日本版)(PS2) ・甲虫王者ムシキング(アーケード)

平成16年(2004年)

 平成16年は、アテネ五輪が開催され、北島康介選手の「チョー気持ちいい」が流行語になりました。『世界の中心で、愛をさけぶ』の映画版・ドラマ版が公開されて「セカチュー」ブームが到来。『冬のソナタ』の日本放送も始まっています。  この年の年末商戦は携帯機対決! 任天堂が12月に「ニンテンドーDS」を発売。上下2画面の折りたたみ式で、下画面はタッチスクリーンという画期的なインターフェイスでした。同じく12月にソニーも「プレイステーション・ポータブル」を発売。こちらは高画質の4.3インチディスプレイが売りとなっていました。ソフトでは11月にPS2で『ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君』がリリース。「ドラクエ」初の3Dフィールドで、とにかく世界が広大だったのを覚えています。

ニンテンドーDS

プレイステーション・ポータブル

そのほかの注目のヒットゲーム ・大合奏!バンドブラザーズ(DS) ・戦国無双(PS2、Xbox) ・Fate/stay night(PC)

平成17年(2005年)

 平成17年は、愛知で「愛・地球博」が開催。モリゾーやキッコロが活躍しました。小泉首相の「郵政解散」や、ニッポン放送を巡るライブドアvsフジテレビもこの年。「電車男」が映画・ドラマ化され、「アキバ系」に注目が集まりました。  ゲームでは、マイクロソフトから世界初のフルHD対応ゲーム機「Xbox 360」が発売。海外では好評を博し、累計8000万台以上を売り上げています。日本ではDSソフトがヒットを連発。『おいでよ どうぶつの森』のほか、『nintendogs』『脳を鍛える大人のDSトレーニング』といった「Touch! Generations」ブランドがライトユーザーに好評を博しました。

Xbox 360

そのほかの注目のヒットゲーム ・龍が如く(PS2) ・THE IDOLM@STER(アーケード) ・三国志大戦(アーケード)

平成18年(2006年)

 平成18年は、ライブドア事件が発生。堀江貴文社長が逮捕され、ライブドアショックが株式市場を襲いました。サッカーのドイツW杯はジーコジャパンがブラジルに敗れ、グループリーグ敗退。「ニコニコ動画」が12月にプレオープンしています。  平成18年は、据置機で再び任天堂とソニーが激突。11月登場の「PS3」はメディアにブルーレイを採用し、ブルーレイの普及も狙っていました。一方、任天堂は12月に体感操作が売りの「Wii」を投入。こちらは全世界で大ヒットし、累計販売台数1億163万台と、現時点で任天堂据置機では歴代最多の売り上げを誇っています。業界的な話題としては、バンダイとナムコが合併し、バンダイナムコが誕生。

PS3

Wii

そのほかの注目のヒットゲーム ・大神(PS2) ・ペルソナ3(PS2) ・機動戦士ガンダム 戦場の絆(アーケード)
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『モンハン』の共闘が社会現象に!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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