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濱野智史「壇蜜は中高年のAKB48である」

「日本一美しい32歳」として人気沸騰中の壇蜜。彼女が“時代の寵児”となった本当の理由を有識者が分析! なぜ今、壇蜜なのか……

◆「バイセクシュアルである」と公言でキャラ立ち

濱野智史

濱野智史氏

 社会学者であり、AKB48評論家としても知られる濱野智史氏。

「AKB48が出ているメディアを基軸にして世の中を見ている」という濱野氏は、「壇蜜さんは中年男性向けAKB48のような存在だ」と語る。

「壇蜜さんは、ものすごく美人ってわけではないし、派手でもない。でも、だからこそ、身近で親しみやすい印象が生まれます。それは、AKB48のコンセプトとすごく似ている。AKB48の場合は彼女たちと同世代の10~20代のファンが圧倒的に多い。そういう意味で、壇蜜さんは40~50代の中年男性にとって、手が届きそうな身近な等身大のアイドルという位置づけなのではないでしょうか」

 また、彼女がブレイクした理由についても、AKB48と酷似した部分があると濱野氏は指摘する。

「今の時代、最強の武器はコミュニケーションなんです。これだけ多くの人がSNSを楽しむ時代だと、単なる美人よりもキャラが立っていて、みんなの話題に上がるような人のほうが波及力は高い。例えば、AKB48でも、単なるかわいいコより、『オタク』『変態』『ドジ』などキャラがはっきりしている人が人気がある。指原さんなんてそのいい例です。壇蜜さんのように、おもしろいエロ発言が多い人は、自然とみんなのクチコミにも上がり、ツイッターやSNSで拡散されやすいでしょう」

 さらに、キャラ立ちという点で言えば、彼女が自分のことを「バイセクシュアルである」と公言していることも起因しているのではと濱野氏は分析する。

「最近はおネエブームなどが定着し、セクシュアル・マイノリティも社会的に許容されるようになりました。ただ、世に出てくるセクマイ有名人は男性ばかりで、女性はまだ少なかった印象です。だから僕の周囲にいるレズビアンの女性たちで、彼女の活躍に注目する人も多い。もしかすると今後、壇蜜さんは、女性版のセクマイキャラの先駆けになる可能性もありますよね」

【濱野智史氏】
’80年生まれ。社会学者、批評家。日本技芸リサーチャー。AKB48の論客としても知られる。著書に『前田敦子はキリストを超えた<宗教>としてのAKB48』(ちくま新書)など

― 壇蜜がブレイクした本当の理由【7】 ―

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