恋愛・結婚

妻の浮気相手は女性だった。結婚後にカミングアウトされた夫は…

 恋人や嫁に浮気された経験を持つ人は決して少なくないが、ほとんどの場合、浮気相手は男性だ。ところが、なかには同じ女性とデキていたなんてケースもある。

嫁の浮気相手はまかさの女性!?

「別れた妻とは30歳のとき、カップリングパーティで知り合い、それから半年の交際を経て入籍したスピード婚でした。少し気の強いところはありましたが、周りに気配りもできるアイドルの柏木由紀に似たかわいらしい女性でした」
女性

写真はイメージです(以下同じ)

 元妻との馴れ初めについてそう語るのは、証券会社に勤める白沢勉さん(仮名・38歳)。焦りもあって相手のことをよく知る前に結婚してしまったが、夢に見ていた新婚生活は、思い描いていたものとはかけ離れたものだった。 「結婚してから2か月も絶たないうちに夜の生活を拒否されるようになったんです。『今日は疲れてるから』とか言うんですけど、毎回そんな調子だからさすがにおかしいと思いますよね。ただ、それ以外ではちゃんとコミュニケーションも取れていたし、そのうちなんとかなるだろうと自分に言い聞かせていました」  しかし、ときどき誘ってみるものの彼女は一貫して拒否。気がつけば1年半が過ぎていた。 「さすがに夫婦としてなんとかしなきゃマズいと思っていました。そんなある日の夕食後、彼女から『大事な話がある』と言われたんです」  そこで元妻から付き合っている人がいること、それが同じ女性であることを打ち明けられたという。

言い訳せずにひたすら謝り続ける2人に怒ることもできず

泣く女性「昔から男性ではなく女性が好きで、私を夫として愛そうとしたけど無理だったと泣きながら謝ってきました。ずっとモヤモヤしていた違和感の正体がようやく分かりましたけど、全然スッキリはしませんでした」  ちなみに元妻が付き合っていた相手は、親友だと紹介されていたT美さん。彼女が以前勤めていた職場の元同僚で、結婚後も何度も自宅に遊びに来ていたという。 「相手の名前を聞いた瞬間、驚きよりもやっぱりと納得してしまいました。普段からT美さんの話がよく出てきましたし、遊びに来たときも私に見せない笑顔を向けていましたからね」  近くで待機していたのか元嫁が電話をすると、10分ほどで家にやって来たT美さん。部屋に上がるなり、「本当に、本当にごめんなさい……」と深々と頭を下げたそうだ。 「その隣で彼女も同じようにまた謝るんですよ。2人してずっと頭を下げたままで。言い訳をされたり、逆ギレでもしてきたら怒りようもありましたが、あの状況では許すしかなかった。まあ、彼女の告白を聞いた時点で結婚生活を続けることは無理だとわかっていましたし、あの場面では受け入れるしか選択肢がありませんでした」  2人は慰謝料を払うとして譲らなかったが、白沢さんはこれを頑として拒否。わずか1年半なので金額こそ少なかったが、財産分与もきちんと行ったそうだ。
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義実家には離婚の本当の理由を隠し通した
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