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壇蜜人気を検証する【AV監督・二村ヒトシ】

◆二村ヒトシ氏「死に瀕した釈迦に乳粥を与えたスジャータのよう」

二村ヒトシ

二村ヒトシ氏

「痴女もの」というジャンルを生み出したことで知られるAV監督の二村ヒトシ氏。これまで多くの女性たちを見てきた二村氏の目に、今の“壇蜜フィーバー”はどう映ったのだろうか。

「壇蜜さんのように自ら『女性性』を売りにして、知性あるエロスを表現する女性は、傍目から見ると無理をしている痛々しさや高慢さを感じてしまうことが多い。ところが彼女からは、そういった負の雰囲気があまり漂ってきません。そこが、僕は大好きなんです」

 確かに壇蜜のキャラは自然体といっていいほどブレない。それを二村氏は「彼女には『我』がないように見えるからだ」と分析する。

「賢くてしかも性に奔放な女性は、男性社会にとっては脅威です。そういう存在の女性タレントは、有名AV女優も含めてですが、過剰な『セックス・モンスター』っぷりで笑いを誘うか、サバサバした『姐御』感か、逆に『男への媚び』を備えていないと、なかなか受け入れられない。僕はそういう女性タレントたちに、しばしば男性優位の社会に対する被害者意識、自己主張、こじらせた自意識を感じてしまうんですが、壇蜜さんにはそれがない。彼女から感じ取れるのは、男に対抗しようとせず、すべてを包みこんでしまおうとする、まるで闇のような母性です」

 母性と言われると「肉じゃがを作って家で待っている」ような、家庭的な女性を想像しがちだが。

「巷で言われる『母性ある女』というのは、実は“今は甘えて、明日からまた頑張って働きなさい”という栄養剤的で打算的な人ですが、壇蜜さんの母性には『死の影』がある。といっても“心中しましょう”などと言い出すメンヘラ的『不吉さ』ではなく、“もう頑張らなくていいのよ”と言ってくれる観音様のような『彼岸の包容力』です。苦行中に死に瀕した釈迦に乳粥を与えたスジャータを連想します。日常に疲れた中年男なら、あの圧倒的な『闇』にのみ込まれたくなるんじゃないでしょうか」

【二村ヒトシ氏】
’64年生まれ。AV監督。「痴女AV」の生みの親として知られる。著書に『恋とセックスで幸せになる秘密』『すべてはモテるためである』(ともにイースト・プレス)などがある

― 壇蜜がブレイクした本当の理由【5】 ―

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