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ひろゆき「日本はネット関連の法制化センスがない」

― ひろゆきのネット炎上観察記 ― 【ネット住民が阿鼻叫喚!! 閲覧履歴保存が義務化に?】 自民党の治安・テロ対策調査会がまとめた治安対策の行動計画が話題だ。遠隔操作事件などを懸念し、ネット通信履歴の保存を義務化する法整備の検討などが盛り込まれていたからだ。これにネットの住民は騒然。「やめてくれ」などと悲痛な叫びだけでなく、「保存期間は? 場合によっては膨大なデータになるぞ」など、法制化に批判的な声が上がっている ◆ネット関連の法制化センスが、日本にはないですよねぇ……
西村博之氏

西村博之氏

 今では当たり前のように使われているインターネットですけど、接続した先のサーバが実際にどこにあるかとか、使っているぶんにはまったく気にしてないですよね。日本でも利用者の多い検索サイトのグーグルはサーバがアメリカにあったりするんですけど、「アメリカのサーバは日本から遠いから遅いなぁ、、、」とか感じることはないわけです。15年前ぐらいは、日米間の回線が細かったので、アメリカのサーバに日本から接続すると体感的にちょっと遅いとかあったんですけどね。。。  それはさておき、日本でネットに関して法律を制定したとしても、日本の法律って当然ながら、日本のサーバにしか適用されないわけなので、海外のサーバに関しては何の効力もないわけです。そんな前提知識を持った状態で、「ネット履歴保存も義務化」なんて法律ができることを見てみると、「また、無駄なことをやっているなぁ、、、」としか思えなかったりします。ってのも、去年起きたPC遠隔操作事件とかは、海外のサーバを経由して行われたので、この法律があったとしても何の意味もなかったりするんですよねぇ。。。そうやって考えてみると、「日本の各レンタルサーバ事業者やプロバイダーに尋常じゃないコストを負担させるわりには、実効性がほとんどない法律を作ろうとするあたりに、ネット関連を法制化するセンスがないなぁ」とか感じちゃったりするわけです。  ちなみに、これも去年起きた「黒子のバスケ」の二次創作のイベント(※1)に犯行予告をしていた犯人は、日本のネットカフェから予告を送っていたとか報道で流れてましたけど、いまだに捕まってないですよね。。。この未解決事件みたいにネットの履歴があったとしても捕まってないって状況を見ると、なんか頑張る方向性が違っているんじゃないかなぁと思ったりするんですけど、ネットの状況に詳しくて、こういった法律を吟味できる国会議員も少ない気がするので、あっさり成立して、日本のサーバにサービスを置くとコストが高いってことで、いろんなサービスが海外のレンタルサーバに逃げ出す(※2)ようになるんじゃないすかねぇ。。。 ※1 「黒子のバスケ」の二次創作のイベント 「黒子のバスケ」の二次創作のイベント アニメ『黒子のバスケ』に関連するイベント中止を目的とした犯行予告がネット掲示板『2ちゃんねる』に書き込まれ、犯人と思しき人物から、気化すれば致死量以上の硫化水素が発生する液体が送りつけられる事件があった ※2 サービスが海外のレンタルサーバに逃げ出す サービスが海外のレンタルサーバに逃げ出す 日本向けサービスでも、日本の法律に問われる可能性を懸念し海外にサーバを置くことは多々ある。某検索サイトでは検索結果に無修正画像が出てきてしまうと罰せられるため、検索を行うサーバだけを海外に設置。また、日本人向けアダルト関連の動画サイトやブログなどによく利用されている『FC2』は、サーバどころか運営会社自体もアメリカの企業になっているというのは意外と知られていない事実 【西村博之氏】 元2ちゃんねる管理人、元(?)ニコニコ動画の運営・管理人。最近、結婚式でめったに着ることがないスーツを着て周りを驚かせた36歳。「ニンテンドー3DSの『真・女神転生Ⅳ』を買いました。健気なおいらは、原稿を書き終わってからスタートしようと思っているので、今日の原稿はスゴい速さで書いてます……」 撮影/根田拓也西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など
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