更新日:2017年11月14日 22:22

バツアリ男女同士の“大人の交流会”に行ってみた【後編】

―[山田ゴメス]―
 あらゆるメディアで「バツイチマニア」を公言してはばからない僕、ゴメス記者だが、たまたま仕事で知り合った“離婚相談の第一人者”として名高い岡野あつこさんからこんなお誘いが!「今度、私が主催するバツイチ(以上)のためのパーティがあるんだけどゴメスさん、一度来てみない?」はいはいっ! 行きます!! 行きますとも!!! 行かない道理があろうはずもない、のである!  今回ガチンコの潜入した「カラットパーティ」は、みずからの離婚経験をもとに、「離婚しないに越したことはない!」を合い言葉として、夫婦問題のカウンセリングを累計2万件以上行い、多くの離婚カウンセラーも世に送り出した岡野あつこさんが、23年の年月をかけて築き上げたバツイチ(以上)ネットワーク「カラットクラブ」による主催。すでに幾度も開催されており、多くの“ニューカップル誕生”の実績を誇る日本初のバツイチ(以上)パーティなのである。 ⇒【前編】参加者は皆セミフォーマルなのに、ゴメスはTシャツ姿で…… ◆“バツ入り女性の魅力”を再認識 やってみた, 婚活, 恋愛・結婚 今日誕生したカップルの発表の後は、パーティ会場から歩いてすぐの居酒屋『華の舞』で、17時から二次会が開かれる。カップルが成立しなかった男女にも、まだまだチャンスが残されてますよ、という心憎いセッティングである。主催者側のスタッフは不在で、参加者は20人以上。お酒が入ると、さすがに皆さん打ち解けはじめ、かなりの本音トークも交えた“飲みニケーション”が21時すぎまで延々と……。職業柄か、普段まわりが若いコばかりで、年相応の人たちと話す機会があまりない僕と友人のヘアメイク氏は新鮮さのあまり、結局はこの次にあった予定をぶっちぎり、最後まで居着いてしまったのであった。  ちなみに、パーティと二次会で気に入った相手と連絡先を交換できなかった場合でも、後日主催者側に問い合わせれば、相手の了承を取ったうえで、どのように連絡を取ればいいかを教えてもらえるらしい。逆に、想定外な人からしつこく迫られた場合も、さりげなくその旨を相手に伝えてくれるんだとか。こういった“アフターサービスの徹底”も老舗ならではの気配りではなかろうか。  さて、今回の取材を通じ、あらためて“バツ入り女性の魅力”を再認識した僕、ゴメス記者であるが、そのいくつかをここに列挙してみよう。 (1)バツ入り女性は聞き上手!  とにかく人の話をじつに真剣に、根気よく聞いてくれるのだ。よく「離婚の原因は、どちらか一方だけじゃなく、かならずお互いの理解不足にある」などというが、そういった経験則を肌身で感じているゆえ、“第一に相手を理解する”ことに対して人一倍意識が高いのかもしれない。 (2)バツ入り女性はいらん文句を言わない!  二次会の会場は予算3千円くらいで済むチェーン系の、いわゆる“若い居酒屋”である。正直、ちょっと高飛車なネーチャンでも連れていった日には「え~? 銀座のお寿司じゃないの~!?」なんて文句のひとつでも言われかねないシチュエーションだが、そういった声は少なくとも僕の耳には一切入ってこず、贔屓目なしで皆さん、その場を満喫しておられた。一度“結婚”という、ある意味徹底したリアリティを味わってきた女性は、経済観念ひとつ取っても、夢見がちなことは言わず、現実にある環境内で最大限の楽しみを見いだすことができるのである。 (3)バツ入り女性は自分を偽らない!  男女とも、自分の現状を包み隠さず、さっぱりと語り尽くしてくれるのもいい。バツ入りの女性にとってもっとも重要なポイントは、自分のすべてを受け入れてもらうことなのだ。  ある女性が二次会で語っていた言葉があるのだが、僕にはそれがとても印象的だった。バツ入り女性と上手に接する上での心得かもしれない。最後に、その言葉を紹介しておこう。 「子どもがいることを受け入れてもらうのは当たり前。それだけじゃなく、私の生まれてからの人生すべてを受け入れてくれる男性に出会いたいの!」 <取材・文・撮影/山田ゴメス> 【岡野あつこ】 夫婦問題研究家。夫婦問題を解決に導くライフアップカウンセラーのパイオニア。特に離婚問題においては22年間で25,000件以上の相談を手がけ、どうしたら幸せになれるか親身にアドバイス。的確で歯切れのよいコメントは、テレビ番組・ラジオ・講演などでも、多くの人の共感を得ている。『カラットクラブ』公式HP(http://www.caratclub.co.jp/) 岡野あつこ公式サイト『明日、天気にな~あれ!』(http://www.azco.co.jp/【山田ゴメス】 1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。現在「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系列)に“クセ者相談員”として出演。『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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