2曲目はブラジルの巨匠、セルジオ・メンデス&ブラジル66のカバー「Mas Que Nada」。ダンスチューンにアレンジされたナンバーで、全編ポルトガル語で唄うメンバー。洋楽色の強い曲に会場はちょっと面食らった感じであったが、途中、サンバダンサーの女性2人が登場すると、唸るような歓声が上がった。曲を終えての感想を尋ねられたメンバーのサクラも「サンバのお姉さんがよかったです」と応え、笑いを誘っていた。
3曲目は彼女たちの存在を世に知らしめた、デビューナンバー「未来世紀 eZ ZOO」。リンダIII世のファンならずとも、アイドル好きなら知っているようで、会場の後ろでも「この曲、知ってる知ってる!」との声が聞かれた。メンバーが「踊ってほしい」と我々にも語っていた、間奏のサンバステップでは再びサンバーダンサーが登場。会場を一気にダンスフロアに変えた。
ラストは記者も初見の新曲「日灼けマシーン」(未発売)。歌詞にポルトガル語や英語がふんだん使われ、夏全開のポップなチューンだ。恋の歌詞かと思いきや、世界へのメッセージが込められていたりと、深い内容。アイドルの楽曲というよりは、洋楽寄りで耳に残るサウンドだった。
最後はサンバダンサー、微動だにしなかったヒクソン、スーツ姿の男、全身タイツのオッサンも踊り出し、ド派手かつ濃密でシュールな20分間のステージが終わった。歓声ともどよめきともつかない声に送られたメンバのー5人は実に満足そうな笑みを浮かべていた。
来月11日には東京進出第2弾として「SUMMER SONIC 2013」に出演も決定。ド派手でシュールな新感覚のステージを見たい貴兄は幕張メッセに急げ! <取材・文/日刊SPA!TIF取材班 撮影/山川修一>
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