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「私の周りはゲスばかり」AV監督&劇作家ペヤンヌマキ

 AV監督にして劇作家としても活躍中のペヤンヌマキ女史が、主宰する演劇ユニット「ブス会*」の新作「男たらし」を発表。これまで一貫して、女の、とりわけ女性同士の関係における醜くも可笑しい“ブス”な実態を群像劇として描いてきたが、今回は「女1人とゲスな男たち」の物語である。その真意を本人に直撃してみた。

男たらし

“男たらし”役を熱演するのは女優・内田慈

ペヤンヌ:女って、例えば前回公演のAV女優の控室のような女だらけの環境にいるときと、男性に接しているときではキャラが全く違うってことがよくありますよね。さらに、意識的か無意識なのかはさておき、その男が誰かによって、見せる顔も違ったりします。今回の主人公はまさにそういった女で、“男たらし”。たくさんの男に愛されたい、好かれたいから誰彼かまわず気を引くし、そうやって“チヤホヤされている自分”が大好きな女です。女の集団という状況設定では描けない女の実態を、今回は男の集団の中に女を置くことであぶり出せたらなあと思っています。

 だが決して、ペヤンヌはそういった男たらしを「バカ」と斬り捨てたりはしない。ある種の共感を持って描いたという。

ペヤンヌ:私も女の集団にいることが苦手なほうで、AV監督という男だらけの職業を選んだのも、女が多い環境に身を置きつづけることを避けたかったからかもしれません。女は徒党を組み、都合のいい悪者を見つけては団結する。ザコと認識されたらアウトなので、嫌われないように気を使うんですよね。男性の中にいれば、そこからはひとまず解放されてラクになる。だから対男性となったとき、女の本性は出るのかもしれませんよ。女って、自分もそうですけど、いろんな顔を持ってるんです。

 今回、その男たらしが相対するのは、一癖も二癖もある“ゲス”な男たち。両者の、静かながら激しい攻防は、予想外の展開を見せる。

ペヤンヌマキ

ペヤンヌマキ

ペヤンヌ:今度の公演は、“ブス会”ではなくて、“ゲス会”。次々と、ジェットコースターのようにゲスが登場します。バツ2子持ちの不倫男、善人面した悪人、可愛さアピールする年下男に、性質の悪い枯れオヤジ。はたまた、女たらしの父親を憎む童貞まで。まあ、悲しいかな、ほとんど実体験がベースですが、リアルにゲスを描けたのではと思ってます。私の周りって、ゲスばっかりで(苦笑)。そんなゲスたちを前に、瞬時に相手を分析して取り入ろうと態度を変える女。その女によってゲスな一面を増幅させる男たち。どちらが悪いとかはあまり関係なく、醜くも可笑しい攻防を楽しんでください。

 公演は1月29日より。そこのゲスいアナタもそうでないアナタも、きっと身につまされること必至。覚悟して、女の本性を見届けよ。

◆第4回ブス会*『男たらし』

脚本・演出:ぺヤンヌマキ
出演:内田慈 古屋隆太(青年団・サンプル) 大窪人衛(イキウメ) 佐野陽一(サスペンデッズ) 松澤匠 金子清文

公演期間:2014年1月29日(水)~2月4日(火)
会場:下北沢ザ・スズナリ
チケット料金(税込):一般シート(指定席)前売4200円/当日4500円
ブスシート(入場整理番号付自由席・1~3列目限定)前売4200円/当日4500円
※当日券は開演の45分前から販売します

チケットの予約は公式HPにて受付中!
http://busukai.com/

【ペヤンヌマキ】
’76年生まれ、長崎県出身。早稲田大学在学中に、三浦大輔主宰の劇団「ポツドール」の旗揚げに参加。卒業後はAV制作会社に勤務。現在はフリーのAV監督、「ブス会*」主宰の脚本・演出家として幅広く活躍中!




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