今までで一番響いた「初日、おめでとうございます」という開演前の挨拶/鴻上尚史
今までで一番響いた、初日、おめでとうございます、という開演前の挨拶
4回目のPCR検査もキャスト・スタッフ全員陰性で、なんとか『ハルシオン・デイズ2020』の幕が開きました。
4回目のPCR検査の結果をプロデューサーが発表した時は、稽古場全体に深い安堵の溜め息が広がりました。
一回目、稽古初日前に病院に行って検査を受けた時は、「おお。これが話題のPCR検査か」と少し興奮しました。二回目、三回目の発表の時は、稽古場では拍手と歓声が起こりました。
けれど、劇場入り直前での4回目の発表は、ただ全員の溜め息でした。
「だってここで誰かが陽性になったら、その瞬間に初日の幕は開かないことが決定して、二週間の隔離期間を計算して、その後、もう一度検査をして陰性が明確になるまでを待つわけだから、いったい、いつまで公演は中止なんだ? ひょっとしたら、一回も公演できないまま終わるのか?」と全員が真顔になったのです。
見たくない風景を見ることになるかもしれないとも怯えました。
もし、誰か一人が陽性になったら…
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