なでしこライターが選ぶ「五輪予選・驚愕事件簿(2) 」in中国
2012年のロンドン五輪出場権を獲得した「なでしこジャパン」。『世界一のあきらめない心~なでしこジャパン栄光への軌跡』(小学館刊)の著者で、今回の五輪予選も現地取材に当たったサッカージャーナリストの江橋よしのりさんに、中国五輪予選での報道されない、驚くべき舞台裏を聞いた。
●中国人スポーツ記者はなでしこを「リスペクト」
日本では「なでしこのバスに乱入し、制止を振り切り無断撮影」など現地中国人記者の狼藉が伝えられていたが、それはいわゆるゴシップメディアの記者だったという。
「中国のスポーツ記者は我々日本の記者までもリスペクトを持って迎えてくれました。『どうしてなでしこはこんなに強くなったんだ?』『秘密を教えて くれ』など矢継ぎ早に質問されました。アジアの王者として君臨してきた中国はW杯、今回の五輪と出場を逃すことになり、記者たちは「中国はこの後どうした らいいんだ」と苦悩の色も滲ませてもいましたね。試合会場でも中国の選手がゴールを外すたびにスタジアムに響く『アイヤ~』という落胆の声がちょっと悲しかったですね」
事実、現地で配られた大会パンフレットも、なでしこだけ異例の4ページのぶち抜き特集が組まれていたとか。これには江橋さんも鼻高々だったという。
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『世界一のあきらめない心: なでしこジャパン栄光への軌跡』 苦節8年なでしこライター、渾身の書
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