人気の自衛隊イベントで「撮っておくべき装備品」5選
自衛隊イベント観覧ガイド2014~2015』を執筆した大北浩士(クロスケ)氏は、「入間基地で毎年開催されている航空祭は、ドラマ『空飛ぶ広報室』の影響もあり、2013年は32万人もの来場者を記録しました。海自のイベントや関連施設でも、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の影響か、今までに見なかったタイプの若い人を見かけるようになった」と、ミリタリーマニアだけの世界から、ファンの裾野を広げつつある様子を感じたそうだ。
昨年から続く流れは、「2014年度は、航空自衛隊創設60周年も重なり、例年にない力の入ったイベントが期待できます」(大北氏)と、更なる盛り上がりを見せる。そこで、本記事では自衛隊イベントに行ったことがないという人に向け、大北氏が選んだ、「今撮っておきたい装備品」をランキング形式で5点紹介する。世代交代であと数年間しか見られない可能性の高い装備品は、希少性だけでなく物語性もたっぷりだ。
◆第5位 政府専用機B-747
大北氏「国内線からは今年中に姿を消すB747(通称・ジャンボジェット)。航空自衛隊が運用している政府専用機は整備を民間に委託しており、民間から747が姿を消すのに合わせ、自衛隊からも姿を消すことになる日もそう遠く無いだろう。今のうちに『日の丸ジャンボ』の姿を押さえておこう」
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◆第4位 掃海艇「やえやま」型
大北氏「一見地味な感じの船だが、この船こそ海上自衛隊が誇る世界最大級の木造船で、海に浮かぶ爆弾『機雷』を撤去する掃海艇。金属に反応して爆発する機雷対応のためにあえて木造になっているが、近年これほどの木造船を作ることが難しくなり、新型の船はFRP素材に代わっている。この船は、クルージングツアー『YOKOSUKA軍港めぐり』に参加すれば、いつでも気軽に近くから見ることができる」
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◆第3位 陸上自衛隊74式戦車
大北氏「最新鋭のシャープな戦車と違い、いかにも戦車らしいスタイルの74式戦車だが、後継型の90式や最新鋭の10式戦車の登場に加え、戦車部隊の縮小に伴い今後姿を消していく車両。数年は現役の姿を見られるが、今後はイベントでも敵役などに回ることも多くなり、観客席からも遠くなってしまうので、近くでその雄姿を見られることが少なくなる。現役のうちに押さえておきたい車両の一つだ」
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◆第2位 F-4 ファントム
大北氏「戦闘機のベストセラーとまで言われたF-4ファントムも、すでに運用している国は少なく、性能面でも限界が来ており近い将来姿を消すことになる。特に、迷彩色を身にまとった偵察型のRF-4は、多くのファンに愛されており、プラモデルを作った記憶がある人も多いかもしれない。現在自衛隊では『無人偵察機』の開発も進めており、今後の動向が注目されている。世界のファンを魅了した空を駆けるファントムの姿を是非押さえておこう」
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◆第1位 YS-11
大北氏「国産初の中型旅客機で、昭和から平成まで日本の空を飛んだ国産ジェット旅客機。民間からはすでに全機が退役しており、現在航空自衛隊に13機と海上自衛隊に3機が残るのみとなった。YS-11は、1964年の東京オリンピックで聖火を運んだことに由来し、『オリンピア』と呼ぶ古くからのファンも多い。すぐに姿を消すわけではないが、配備されているのは航空自衛隊入間基地と美保基地、海上自衛隊厚木基地の3ヶ所のみ。日本の技術の粋を集めたこの純国産機体を退役前にぜひ押さえておこう」
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【大北浩士(クロスケ)】
71年、千葉県習志野市生まれ。「クロスケ」の名前で執筆やメディアへ出演。物心ついた時から日々空挺団の落下傘を見上げながら育ち、自衛隊のイベントに30年以上通い、撮影や体験搭乗などに参加。また大仏ハンターという一面も持ちワンダーJAPAN(三才ブックス)等へ寄稿多数の趣味人。3月31日に新刊『自衛隊イベント観覧ガイド2014~2015』が発売。
公式サイト:http://www1.seaple.ne.jp/ookita/
<構成/林健太 撮影/大北浩士>
近年、自衛隊イベントがこれまでにない盛り上がりを見せている。自衛隊イベントといえば、抽選倍率10倍強という陸上自衛隊の富士総合火力演習が有名だが、空自や海自のイベントにも変化が起きつつあるという。『
『自衛隊イベント観覧ガイド2014~2015』 ブルーインパルスのペーパークラフト付き |
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