2014年の日本株は「最後の買い場」となる
「2016年、日経平均は3万円へ向かう」と、著書『日本株スーパーサイクル投資』で宣言している宮田直彦氏。では、それまでに約1年半ある今、どうすればいいのか? 本書では以下のように紹介されている。
「結論から言えば、日本株全般については、2014年は慌てずにじっくりと押し目を待つ年になると見ます。もちろん、長期的には円安を見ているのですから、日本株は基本的に買い目路線でいいはずですが、なかなか一筋縄ではいかないのも相場の常です。それどころか2014年というのは、アベノミクス相場が初めて迎える試練の年になる可能性があります」
その理由は2つあるという。米国株と円安だ。
「2014年には米国株安と円高のダブルパンチが予想されます。実際のところ、今年の初めからは米国株は軟調、為替は円高傾向となっています。2014年に4月には消費税の引き上げがされ、そこに株安・円高が重なってくるということだと、回復基調の景気に腰折れ懸念が出てくることが考えられます。大きく円高が進むようだと、輸出企業の為替レートの前提にも狂いが生じかねず、企業によっては業績見通しの下方修正ということもあるかもしれません。この見通しが正しいのなら、日本株のアベノミクス相場第二幕が始まるのは、米国株安と円高が終わってからということになるでしょう」
つまり、2014年の動きは決して見逃してはならないということ。
「2014年は、日本株にとって『最後の買い場』となるでしょう。米国株の急落や円安によって日本株もいったんは安値をつける場面があろうかと思いますが、それは魅力的な買い場になるでしょう。そこで日本株を買わないでいるということは、20年前に金を買わずに今、後悔するのと同じことなのです」
これから起こる黄金期に向け、2014年はまさにターニングポイント。最後の買い場は間近に迫っている。
【宮田直彦氏】
三菱UFJモルガン・スタンレー証券エクイティリサーチ部チーフ・テクニカルアナリスト。海外での公演も豊富な日本を代表するエリオット分析の第一人者。2014年日経ヴェリタス市場分析アナリスト第3位。著書に『日本テクニカル分析大全』(共著・日本経済新聞社)、『FXドリームチームが教える為替の鉄則』(共著・扶桑社刊)がある
<文/日刊SPA!取材班>
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