中国スマホメーカー「シャオミ」は世界に通用するか?

’10年に弱小ソフトウェアメーカーとして発足し、翌年には初のスマートフォンをリリース。それからわずか3年で、中国第1位のスマホメーカーへと急成長したモンスター企業「シャオミ」。その“異常な勢い”の秘密とは――

◆今後、シャオミは世界でもブレイクするか!?

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シャオミ

Androidをチューンナップした独自OS「MIUI」の使いやすさも、人気を後押ししている

 もっとも「モノがいい」だけで、これほどの急成長を果たすのは難しいというのも事実だ。シャオミの大躍進は「販売戦略の巧みさ」によるところも大きい。

「飢餓マーケティングとでも言うのでしょうか。初期は自社サイトのみでの販売で、しかも台数限定。ガジェット好きのマニアや転売業者が予約に殺到しました。この『限定商法』は、その後もしばしば繰り返され、そのたびに『瞬殺で完売』と話題になる……という流れ。この手法でシャオミは知名度を急激に上げていったのです」と解説するのは中国雲南省を拠点とするITジャーナリスト・山谷剛史氏。

「中国では『知名度がすべて』みたいなところがある。例えば街中の家電屋で、じっくり製品を見て検討する――という習慣もないんです。店員は万引対策でくっついてるだけで何も教えてくれない(苦笑)。なので、モノを買う判断基準は、ほぼ100%ネットの口コミ。その状況にうまく乗っかった印象はありますね」

 とはいえ、シャオミが世界でのブレイクを果たすか――との問いには、識者2人とも消極的な予想。

OPPO

タイ、ベトナム、インドネシアなどで店舗展開を拡大中のOPPO

「シャオミのスマホはコストパフォーマンス的には優れていますが、『シャオミじゃなきゃダメ』みたいな要素があるかと言われると困る。製品の魅力という点では、ほぼ同時期にブレイクしたOPPO(回転式カメラを搭載した『N1』などで知られるメーカー)に軍配が上がりますね。そのOPPOは他メーカーに先駆けて東南アジアでの市場開拓に奔走中。今後の勢力図が注目されます」(山谷氏)

 中国の外には、インド勢という脅威も控えている。

「インドのマイクロマックス社などは、今ぐんぐん伸びていますね。インドの消費者が手軽に買える超格安スマホを出しており、価格競争ではシャオミといえど太刀打ちできないのでは」(香港在住の携帯研究家・山根康宏氏)

 日本メーカーが蚊帳の外なのが寂しい限りだが、群雄割拠のスマホ業界から今後も目が離せない!

<取材・文/SPA!編集部>
― アップルなんてもう古い!? シャオミ大研究【2】 ―




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