更新日:2017年11月27日 21:45

レクサス「デボボボボボ!」、BMW「ベリバリバリバリ!」、セクシーサウンドはどっち?

今期利益2兆円が視野に入ったトヨタのレクサスから、豊満でセクシーなクーペRCが登場しました! レクサスのクーペは、ソアラの後継として発売されたSC以来。国産セクシークーペを待望してきたオヤジたちの胸が高鳴っております(たぶん)。そんなレクサスRCの最高峰と世界を代表するクーペ界のセクシー大将を比べてみました MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
クーペ

セクシーさを例えるなら、M4クーペはスカーレット・ヨハンソン(?)、RC F(2トーンじゃないヤツ)は武田久美子か杉本彩で決まりでしょう!(担当K)

◆レクサス初のセクシーアイドルはBMW M4クーペに勝てるのか? ⇒【前編】はコチラ  次、セクシーアイドルの命であるエンジン。BMWはこのM4に、初めてターボエンジンを搭載した。3リッターツインターボを限界チューンし、431馬力にまで高めてある。パワーと燃費を両立させる、近年のドイツ勢の常套手段だ。
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BMW M4クーペは3リッター直6ツインパワーターボエンジンで431馬力。ミッションは6速MTと7速DCT。M4はM3クーペの後継で、M3はセダンのみに(7速DCTのみ)。セダンがM3、クーペがM4ということで主要装備は一緒

 対するトヨタには、まだそんな強力なターボエンジンはない。心臓は古典的な大排気量V8。5000ccの自然吸気だ。最高出力は477馬力。とりあえずM4に勝った!
レクサス初のセクシーアイドルはBMW M4クーペに勝てるのか?

レクサスRC Fは5リッターV8エンジンで477馬力。下位グレードのRC350 は3.5リッターV6エンジンで313馬力。ともにミッションは8AT。ハイブリッドのRC300hもある。レクサスによればIS Fの後継ではないそうです

 じゃ、双方のエンジンフィールはどうか。これはセクシーアイドルの歌声のようなもので、猛烈に重要である。  まずM4。サウンドは相当獰猛で、「ベリバリバリバリ!」と炸裂する。パワーもトルクも凄まじい。しかしどうもセクシーさが足りない。加速感が平板で盛り上がりに欠ける。フラットトルクというヤツである。  一方RC F。サウンドは「デボボボボボ!」と負けず劣らず獰猛。しかも古典的で燃費が悪いぶん、高回転でのトルクの盛り上がりが明確だ。やっぱりセクシーさはデコボコ度がキモ。RC Fの勝ち!  制限速度内でヨーイドンをやってみたが、M4はアクセル踏み出しのターボラグで出遅れ、そのままRC Fが僅差のリードを保ってゴール! M4敗れたり! 番狂わせだぜ。  見た目の洗練度では一歩譲るが、RC Fは中身で非常に頑張っている。M4より140kgも重いけど、それを感じさせない軽快なコーナリング。乗り心地もRC Fのほうがしなやかで上質だ。なにしろすべてが軽くてラク。金持ちにはこっちのほうが好まれるに違いない。 【結論】 まだブランド力の差は大きい。しかしRC Fは、レクサス初のセクシーアイドルとして大健闘。トヨタは、今後不況になってもセクシー路線を見捨てず、次々とセクシーアイドルを投入していただきたい。継続は力なり
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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