バレンタインはいまやハロウィンより下火!?
【週刊SPA!連載】
★週刊チキーーダ! 飯田泰之・荻上チキのヤバい研究報告書
2月の風物詩・バレンタイン。誰からもらえるか? いくつ集まるか? そんなことに一喜一憂する年ではなくなったけれど、それでもやっぱり気にはなる。が、改めてデータを見返してわかったのは“イベント”としてのバレンタインの終焉!? 義理チョコ1つもらえなかったとしても、気にする必要はない!というリポートです。
◆バレンタインの経済学――消費動向から見るイベントの栄枯盛衰【後編】
⇒【前編】はコチラ
飯田:小規模なアンケートを見ると、死ね死ね団の努力のかいあって(笑)、義理チョコを贈るのはもう半分程度ということに。義理チョコを続けているという人も1個500円程度を1個か2個みたいだね。でも、義理1個だと本命と思われかねないと思うんだけど。
チキ:会社内でバレンタイン禁止令が出ているところもあるよね。きりがないからとか。義理に縛られる悲しき人間であるよ。
飯田:最近では市場規模でバレンタインを追い抜いたといわれるハロウィンについては25%の人が何かを買ったという……。
チキ:じわじわ来てるね。「祭り」に飢えている人が多いのかな。
飯田:アンケートは20~30代対象なので、10代にまで幅を広げると、ハロウィンの浸透率はもっと全然高いのかもしれない。
チキ:子供の頃はまったく身近でなかったイベントだから、おもしろいよね。今の流行も、なんだか手さぐりで。渋谷はコスプレ大会みたいになってたよね。日本エレキテル連合とかのコスとかさ。
飯田:俺も当然ハロウィンの習慣なしで育ってきたからどうも何をするイベントなのかわからないんだよね。バレンタインも起源とされる1960年頃からピークまで30年かかってる。生まれたとき、または少なくとも中高生の頃からあるイベントか否かで普及度には差が出るんじゃないかな。ハロウィンネイティブが主流になったら10月末は全国的に大変なことになるかも……。
チキ:まあ、地方の商店街と渋谷とでは、また別の風景が広がりそうだけどね。
【飯田泰之】
’75年生まれ。エコノミスト。明治大学准教授。「男子校だったのでほとんど縁がなく、大学入学以降はバレンタインはピークアウト後でした」
【荻上チキ】
’81年生まれ。評論家。『シノドス』編集長。「バレンタインのいい思い出はありませんが、誕生日にもクリスマスにもありませんでした」
調査協力/神谷翔吾
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