今年のライオンズ打撃陣は12球団最強!を確信した理由【ライオンズヲタ・マリオ高野】
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=816099
守備練習では声をガンガン出しながら丁寧に打球を処理する姿で強烈な存在感を発揮。紅白戦でのバント処理では刺殺する気満々の鋭いダッシュをみせるなど、「今年はDHではなく、しっかり守って打つ!」という意思がビシバシ伝わってきました。こんなにも楽しそうに守備につく中村選手を見るのは初めてかも。
この守備への気持ちの高ぶりが打撃に良いリズムを与えていることは間違いありません。紅白戦では去年躍進し、今年も一軍ローテ入りが期待される岡本洋介投手から貫禄の一発を放つなど、すこぶる順調に調整できていることが伝わりました。
かつての中村選手はエラーが多かったこともあり、正直これからは故障リスクも高くなる守備からは遠ざかって、DHで打撃に専念するほうが良いのでは……などと思っていましたが、その考えは完全に覆されました。本来、打球への反応の良さには定評のある選手なので、守備への意識が高まった今年は守備面でもおおいに注目したくなる、そんな新しい中村選手が見られる予感がします。
※【後編】『今年のライオンズ打線の「例年とは違う!」ポイント』に続く⇒https://nikkan-spa.jp/819233
<取材・文・撮影/マリオ高野>1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
「今年のライオンズは、実はかなり期待できる!」。宮崎県・南郷で行われた春季キャンプ(終盤の第3クール)を取材し、野球ヲタクのマリオ高野はそう確信しました。ファンとしての贔屓目を差し引いても、期待値の高さを裏付けられる要素が大量にあるのです。
そこで今回は、野球はズブのド素人ながら年間60試合以上球場に足を運び、長年ライオンズを見守ってきた自分が、春季キャンプで実感した「今年のライオンズはココが違う!」と感激したポイントを紹介させていただきます。
今年の埼玉西武ライオンズは、他球団よりも派手な話題に乏しく、キャンプ見学者の数もビックリするほど少なかったのは事実です。しかし、だからといってチームが悲観的な状況にあるわけでは決してありません。誰もがソフトバンクやオリックスが圧倒的優位と予想するなか、「フタを開けてみればライオンズが激烈な勢いをみせてパ・リーグの台風の目となることは間違いない!」。そう自分に思わせてくれた最大の要因は「打線の厚み」にあります。
まず、主砲の中村剛也選手が超絶に元気ハツラツです!
間違いなく、ここ数年で一番身体がキレッキレの様子でした。それを象徴するのが「守備への意欲の高さ」にあります。中村選手は2012年シーズンの途中から右肘の故障などで守備面に不安を抱えるようになり、DHでの出場が続いていましたが、今年は本来の定位置であるサードを守ることへの意欲に溢れている様子が確認できたのです。
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ