ライオンズ「二軍投手3本の矢」――清原と同期の横田久則投手コーチに聞く
開幕前は下位予想が多いなど、玄人筋からの評価はイマイチだった今年の埼玉西武ライオンズですが、今年の投手陣には地味ながらキラリと光る「今年は違う!」ことを実感させる投手が3名いることは、あまり知られていないでしょう。
菊池雄星投手と同期入団の6年目、右の岩尾利弘投手と、7年目の左腕、武隈祥太投手と宮田和希投手です。いずれも春季キャンプでは最初から一軍に帯同。キャンプのブルペンでは、一軍バリバリの投手の横に並んで投げても見劣りしない良い球を放っていました。オープン戦での結果もまずまず。
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2012年から3年間ライオンズの二軍投手コーチを勤めていた横田久則・現一軍投手コーチは、
「武隈、岩尾、宮田の3人はやっと一軍投手のレベルに達してきた。具体的には球の力に良いものがある。3人とも、少ないながらも一軍での経験を積むことにより、一軍にい続けるためには何が必要かがおぼろげにわかってきている」と語り、去年まで二軍で指導してきた投手の成長を実感している様子。
さらに、横田投手コーチに投手コーチとしての意気込みを尋ねると、
「例年リリーフに苦労してきたが、今年は増田と高橋で後ろは固定できつつある。あとは適材適所の中で上手くはめ込んでいくのが自分の仕事。自分もかつてライオンズで優勝を何回も経験させてもらった経験から、やはり先発ピッチャーを重要視している。二軍は選手の良いものを伸ばし、足りないものを補う場だが、一軍は結果がすべて。選手個々が互いを刺激し合って相乗効果が生まれることを狙う。コーチとして、技術を教えるというスタイルはあまり重要視していない。それよりもメンタル部分。若い投手を甘やかすことなく、うまく良い雰囲気を作って相乗効果が生まれるようになれば」
と語られました。
横田コーチといえば、筆者マリオ高野が今も敬愛してやまない、あの清原和博氏と同学年の同期入団。2年目の1987年、郭秦源投手が故障で離脱するなど投手の台所事情が苦しくなった夏場に救世主のように現れて、ローテーションの一角を勝ち取ったことが強烈に印象深い投手です。その後は相次ぐ故障に泣かされ、実力通りの実績を挙げられなかったことが悔やまれる苦労人ですが、台湾球界も含めコーチ経験は豊富。ライオンズの投手王国復活のカギを握る横田コーチの手腕にも注目であります! <取材・文・撮影/マリオ高野>
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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