埼玉西武ライオンズ、オールドユニフォームイベントに隠された決意とは?
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6/27~29に西武ドームで行われる福岡ソフトバンクホークス戦では、西武黄金時代の象徴とも言える“ライオンズブルー”のビジターユニフォームを着たライオンズが、1989年から1992年まで着用されていた福岡ダイエーホークスのオールドユニフォーム、通称“ガッチャマンユニフォーム”を着たホークスと戦う。当時のファンならずとも注目の一戦だ。試合前には、西武OBの片平晋作氏(6/27出演予定)、田淵幸一氏(6/28出演予定)、工藤公康氏(6/29出演予定)によるトークイベントも行われる。是非、球場に足を運んで西武の歴史を感じよう。球場に足を運べないファンの方々は、パ・リーグTV(http://tv.pacificleague.jp/ )でオールドユニ同士の熱い戦いを観戦しよう。
毎年恒例となっている、プロ野球各球団のオールドユニフォームイベント。楽しみにしている野球ファンも多いと思うが、今年は6月27日~6月29日、西武ドームにて「ライオンズ・クラシック2014」と銘打たれ埼玉西武ライオンズVS福岡ソフトバンクホークスの試合が行われる。そこで着用されるのが、1979年から1995年までの西武黄金時代の象徴ともいえる全身“ライオンズブルー”のビジターユニフォームだ。
ライオンズでは2008年から毎年、オールドユニフォームを着用するイベントを行っているが、この“ライオンズ・クラシック”にはライオンズの決意が隠されていた。事業部長の佐々木将之さんに話を聞いた。
「2008年から行っているライオンズクラシックイベントですが、私たちはこのライオンズというチームの歴史をリスペクトし、それに沿った形で毎年イベントを行っています。2007年には常勝と呼ばれたチームが26年振りのBクラスに甘んじ、主催試合の観客動員数も12球団最下位にまで落ち込みました。それを契機に翌年から経営改革に取り組み始め、チーム名も現在の“埼玉西武ライオンズ”に改めました。オールドユニフォームイベントも、その一環で始まったものです。ライオンズは、多くの名選手を輩出していますし、優勝の回数も多い。その歴史の強みを生かそうと考えました」
ライオンズは2008年以降、日本一から遠ざかっているものの、経営改革が功を奏し、観客動員数は毎年増加基調で推移している。
「ライオンズの場合は、過去に黄金時代と呼ばれた期間が長かったこともあり、親子はもちろん、3世代に渡ってファンという方々が他のパ・リーグ球団に比べて多くいらっしゃいます。新規のお客様やリピーターを増やすのはもちろんですが、このライオンズ・クラシックというイベントで昔、球場に足を運んでいただいていた方々にもう一度球場に来て頂き、若いファンの方々には球団の歴史を知るきっかけになればと思っています。また2008年の経営改革以後は、現在の本拠地である所沢に移転する前の福岡時代、例えば西鉄ライオンズ時代のこともファンの皆様に伝える機会を増やすようにしています。西鉄時代のOBの皆さんや当時球団を保有していた西日本鉄道様にご理解ご協力を得て、始めることになったのが、“ライオンズ・クラシック”というイベントなんです」
2007年の危機感から始まった改革により、過去の歴史にしっかりと向き合うようになったライオンズ。オールドユニフォームを着用するのも単なるイベントではなく、ライオンズにとっては歴史を振り返る大切なイベントだという。
「こうして定期的にオールドユニフォームを着ることによって、ファンと共にライオンズの歴史を振り返るのが“ライオンズ・クラシック”というイベントのコンセプトなんです。ライオンズ・クラシックでは、西鉄OBの豊田泰光さんにシニアエグゼクティブプロデューサーを務めて頂き、球団OBの方々を球場にお招きしたり、当時の試合映像を流したり、当時の新聞記事を復刻誌面として配ったりもしています。昔のライオンズを知らないファンの方々にも、改めてこのチームの歴史を感じて頂ければと思います。こういうことができるのは、ライオンズというチームが紡いできた歴史の力だと思います。今年は、ホークスさんもオールドユニフォームイベントを計画していたこともあり、お互いの主催試合でオールドユニフォームを着て試合をすることになりました。温故知新というか、こうして定期的に歴史を振り返るのはとても大切なことだと思います」
(※8月19,20日には福岡ドームでもオールドユニフォームイベントが行われる)
ライオンズにとって、このライオンズ・クラシックというイベントは、球団のゆるぎない決意の証でもあるのだ。 <取材・文/トモMC>
●ライオンズ・クラシック2014 ~ライオンズブルーの衝撃~
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