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行った気になる「東京ゲームショウ2018」厳選リポート 新作ソフト、VR/AR、eスポーツの注目点

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 9月20日、「東京ゲームショウ2018」が幕張メッセで開幕しました(ビジネスデイ20日・21日/一般公開日22日・21日)。新ハードのお披露目など大きな目玉はないにもかかわらず、今年も開場前から受付には長蛇の列。年々規模が大きくなり、国際色も豊かになっているのを肌で感じます。今回は、東京ゲームショウの情報を厳選してリポート。各社がアピールする話題の大作が目白押しです!

東京ゲームショウ2018

メーカーブースの見どころは?

スクウェア・エニックスブース  スクエニブースでは、『キングダム ハーツⅢ』(PS4・Xbox One/2019年1月25日発売予定)の国内初試遊が大盛況。ざっと50台以上もの試遊台が置かれていたにもかかわらず、行列が常に絶えない賑わいぶりでした。  約13年ぶりとなるナンバリング新作で、大ヒットした『アナと雪の女王』やピクサー系の『モンスターズ・インク』のワールドも登場しています。試遊では『トイ・ストーリー』のワールドをプレイしましたが、背景やオブジェの細かい作り込み、グラフィックの質の高さは圧巻! まさにCGアニメの世界に入り込んだ感覚です。

『キングダム ハーツⅢ』が今年のゲームショウの主役

 もうひとつ、スクエニブースではブロックメイクRPG『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(PS4・Nintendo Switch/2018年12月20日発売予定)も初試遊でした。今回は『DQII』後の世界が舞台ということで、リアルタイムで『DQII』を遊んだアラフォーゲーマーにもオススメです。 カプコンブース  昨年は『モンスターハンター:ワールド』の看板モンスター・ネルギガンテがお出迎えしてくれましたが、今年は『バイオハザード RE:2』(PS4・Xbox One・PC(STEAM)/2019年1月25日発売予定)に合わせて、ラクーン警察署を再現! 死体袋らしきものが転がる禍々しいブースとなっていました(笑)。  最新技術で蘇ったリメイク版『バイオ2』は、オリジナルと比べものにならないほどリアルで真に迫った恐怖が襲ってきます。ところどころ懐かしさはありつつも、一から構築し直したというだけあって新鮮な気分で楽しめました。

待望の初リメイクが実現した『バイオハザード RE:2』のコーナー

 もう1本、10年ぶりのナンバリング新作『デビル メイ クライ 5』も体験できました。最新ゲームエンジンによって、自分でプレイしていても見とれるほど超美麗かつ超爽快。主人公・ネロの義腕を使ったド派手なアクションに釘付けです。 SIEブース  SIEブースでは『ダークソウル』『ブラッドボーン』のフロム・ソフトウェアが手がける新作『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(PS4・Xbox One・PC(STEAM)/2019年3月22日予定)が試遊展示され、整理券が瞬殺。和風ダークな世界観が美麗なグラフィックで表現され、海外はもちろん日本人ユーザーの心も掴みそう。

SIEブースではPS1とミニPSが並べられて展示

 また、東京ゲームショウ前日に突如発表された「ミニPS」こと「プレイステーション クラシック」もさっそく披露。大きさは文庫本サイズで小さくてかわいいけれど存在感アリ。コントローラは標準サイズで遊びやすそうです。12月3日、数量限定発売です。 セガブース  セガブースは、通称「キムタクが如く」こと、木村拓哉さん主演の「龍が如くスタジオ」の新作『JUDGE EYES:死神の遺言』(PS4/2018年12月13日発売予定)がメイン。ブースにディスプレイされた巨大看板の目ヂカラはさすがのひと言。足を止めて見入る人も多く、豪華キャストのカリスマ性が発揮されていました。年末商戦の注目の一本でしょう。

セガブースで睨みを利かす巨大キムタク看板

PUBGブース  東京ゲームショウ2018で大きなステージを出展して目立っていたのが『PUBG』(iOS・Android・Xbox One・PC/配信中)。ゲストとして声優の小野賢章さんらがカスタムマッチに参加し、会場は盛り上がっていました。バトルロイヤルゲームの火付け役として世界で人気沸騰中の勢いそのままに東京ゲームショウに殴り込み! といったところでしょうか。

時代に乗っている『PUBG』が東京ゲームショウ初出展

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垂れ幕のなかには巨大遊園地が出現!?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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