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“新型コロナ”に負けない…ライブを生配信したアーティストたち

 現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。感染が拡大している状況を受けて、エンターテインメントにまつわる施設はもれなく休業を余儀なくされており、またライブやイベントのほとんどが、やむを得ず開催中止となっている。  この事態を受けて、多くの歌手やバンドが、YouTubeやInstagramの機能を使い、ライブステージの生配信を行っている。ライブやイベントへの参加どころか、外出することさえ難しいファンたちを、少しでも元気づけたいという思いがあってのことだろう。  そこで今回は、インターネットを用いてステージを生配信し、ファンを喜ばせたアーティストを、まとめてご紹介しよう。

aiko:1時間以上のライブ配信で、名曲を熱唱

 全国ツアー「Love Like Rock vol.9」の締めくくりとして、Zepp Tokyoでの公演を予定していたaiko。だが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、惜しくも延期することとなってまった。その代わりとして、ツアーファイナルとなる予定だった3月8日に、「Love Like Rock vol.9~別枠ちゃん~」と題したライブ配信をYouTubeにて行った。  1時間以上に及んだ同ライブでaikoは、往年の名曲である『カブトムシ』や、リリースされたばかりの『青空』など12曲を披露。熱の入った内容に、視聴していた人々は大いに盛り上がったようだ。 「Love Like Rock vol.9」は、ライブハウスツアーとして自身最大規模の公演数となるものだっただけに、公演延期で誰よりも悔しい思いをしているのは、aiko自身だろう。しかし、ライブ中のMCでは「配信を見ている人たちと一緒に、楽しいという気持ちを作っていけたら」と気丈に語るなど元気な姿を見せて、ファンたちを安心させたようだ。

さだまさし:バースデー生配信で『緊急事態宣言』を歌う

 2018年にデビュー45周年を迎えた大御所シンガーソングライター・さだまさしも、トーク&ライブ番組『バースデーだから生でさだまさし』を、 LINEとYouTubeの機能を利用して、4月10日に生配信している。  この日は、さだの68歳の誕生日。4月16日よりスタート予定だったコンサートツアー「存在理由~Raison d’etre~」の延期や、その他全国各地で行われる予定だったイベントの延期・中止といった事情もあり、生番組の配信に踏み切ったようだ。  番組内では、5月20日発売のアルバム『存在理由~Raison d’etre~』の完成報告などのトークや、数々の名曲の弾き語りが披露された。また自身の代表曲である『関白宣言』にちなみ、同日夜に作詞作曲したという『緊急事態宣言』も熱唱。「『緊急事態宣言』という曲をさだまさしが歌うのでは」とSNSに書き込まれているのを見て、「頭にきて作っちゃった」という“新曲”の歌詞は、苦しむ人々にエールを送る内容で、全国のファンを勇気づけたようだ。

SKY-HI:ライブステージさながらの内容で、ツイッターの日本トレンド1位に

 2020年いっぱいでの活動休止を発表している人気パフォーマンスグループ・AAA。そのメンバーで、またソロとしても、SKY-HIという名義で活躍している日高光啓も、予定されていた全国ツアー「SKY-HI Round A Ground 2020」の3公演が延期されたことから、栃木公演の開催予定日であった3月7日の、開催予定時刻だった18時より、自身のYouTubeチャンネルでスタジオライブの生配信を行った。  開始前のコメントで「ツアーで演ろうと思っていたものを、ほぼそのままスタジオから生配信でお届けしたいと思います」と語っていた日高。2時間にわたったスタジオライブのなかでは、昨年末に実施されたファン投票で1位となった『カミツレベルベット』や、タイのポップスター・STAMPとのコラボ曲『Don’t Worry Baby Be Happy』などが披露された。  寄せられたコメントに反応するなど、生配信ならではの場面も見られたこのライブ。同時視聴者数は1万4000人を超え、Twitterの世界トレンド3位、日本トレンド1位になるなど、インターネット上は大盛りあがりとなった。
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