仕事

「これ以上の出世はない」と察したとき、サラリーマンが社内で生き残るための3か条

労働政策研究・研修機構の調査によれば、34%のサラリーマンは課長以上になれない。“出世&仕事”ができない男たちが生き残る方法とは? [仕事できない人]の生存戦略

仕事できない男が会社で居場所をつくるには?

 サラリーマン人生を送っていると「これ以上の出世はない」と自覚する瞬間が来る。とはいえ、転職しようにも年齢的に不安が残り、会社に居座ろうにもコロナ禍のご時世、「早期リストラ」の対象になんてことも。  そんな“仕事ができない”レッテルを貼られそうな人たちは、とにかく会社に居場所をつくる必要がある。では、どんな戦略が必要か。 「組織人として長く勤めている世代は視野がだいぶ狭まっている」  そう指摘するのは、人材育成支援をするFeelWorks代表取締役の前川孝雄氏だ。 「会社組織にいると閉鎖的な村意識になりがち。独立して仕事を請け負うぐらいの気持ちを持つことが大切です。そうすると、上司をクライアントと思え、相手を満足させるにはどう動くべきかという思考に変わるはずです」

やりたいことの見直し

 次にすべきことは、「やりたいことの見直し」だ。 「日本企業はジェネラリスト傾向の人事異動が強く、結果的に専門性がない人は多い。その場合は、今までの業務で一番楽しかったことを基準に掘り下げていくといい」  また、互いの長所を生かし、立場に関係なくアライアンス関係を築くことも大事になってくる。 「コロナの影響でテレワークになってから、仕事ができない人がより目立つように。逆に意識改革をしたことで好循環が生まれ、社内から再評価される社員も出てきています」  出世競争から外れたことで、視野が広がる可能性もある。嫌な仕事を無理して続ける必要もない。 「研修でも『培ったものが奪われた』と嘆く人もいますが『ないものねだりより、あるもの頼みでいきましょう』と。今後は経験や資産を生かして、自分のやりたいことに打ち込めることは幸せです」
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生き残るための3か条
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