KEIRINグランプリ2021が行われる静岡競輪場では、28日にガールズケイリンの頂上決戦「ガールズグランプリ」が行われる。現在、ガールズグランプリは児玉碧衣が3連覇と、その強さを見せつけているが、打倒児玉碧衣としてSPA!が注目する2人の選手に話を聞いた。 ＜12月28日　ガールズグランプリ＞ 1　児玉碧衣 2　小林優香 3　石井寛子 4　小林莉子 5　高木真備 6　尾方真生 7　坂口楓華 　3年連続でガールズグランプリを制している児玉碧衣選手の4連覇が焦点となっているが、今年は対抗格の選手たちも面白い。2015年のガールズグランプリ覇者である東京五輪代表の小林優香選手、2017年に覇者となった石井寛子選手が万全の状態で出場してくるからだ。新旧ガールズグランプリ覇者の共演で、誰が一番強いのか。今年の見どころはココだ！ 　まずは今年の五輪代表だった小林優香選手。男子のほうは先に説明したとおり五輪代表だった2人がグランプリ出場権を逃してしまったが、小林優香選手は優勝条件のみだった11月競輪祭でのトライアルで見事優勝し出場権を一発ツモ。間に合った小林優香選手はこのグランプリ、誰よりも頑張らねばならぬ切実な理由がある。 ——2015年にガールズグランプリを制してから6年経ちました。当時と今のガールズケイリンは何が違ってますか。 小林優　そうですね、やはりスピードが上がってます。ガールズのレースも歴史を重ねてきて確実にレベルアップしているのは間違いないですね。 ——7月にガールズケイリンフェスティバルを優勝。2020年は無冠でしたがしっかり対応できていますね。 小林優　やはり五輪代表として競技をやってきた経験は大きいです。世界と戦うことで戦法の幅が広がりましたし、スピードも以前より上がりました。ですが、五輪を目指してきたためにあまりレースを走れず……例年の3分の1しか賞金を稼げていないんですよ。 ——記者会見でも優勝賞金は貯金するとおっしゃってましたね。最後に、初めてガールズグランプリを見る方へメッセージをお願いします。 小林優　他の競技とは違い、生身の人間が60km/hのスピードで目の前を走ります。目の前なので声援もしっかりと聞こえるんですよ。この近さを味わってほしいです。 　昨年から五輪のためにあまりガールズケイリンに出走できなかった小林優香選手だったが、五輪が終わったことで後半からは「稼ぐ」モードに。一度制しているガールズグランプリだが、競技でレベルアップした姿で「復権」の可能性は充分にあるだろう。