コロナ禍に転職した女性社員の小さなボヤキ「同僚の顔と名前がわからない」
コロナ禍により働き方に対する考え方が変わり、転職を考える人が少なくありません。リモートワークが推進される中で入社した人には、特別な苦労があるのではないでしょうか。
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今回は、コロナ禍での転職に苦労している33歳女性のエピソードを紹介します。出版社で著者や関係者に刷り上がった本を送る「献本業務」を行なっています。
デルタ株が落ち着きを見せ始めた2021年9月に入社したA子さん(33歳・仮名)は、献本発送の仕事のために毎日会社に出勤していました。初めて出社した日、A子さんは驚いたといいます。
「オフィスにいたのは、3人くらいの営業さんと1人のサーバー管理者の人、あとはメール室の人だけ。社長もいないし、経理の人も『Aさんの入社手続きに合わせて出社した』と言っていました」
3人の営業も「家では仕事がはかどらないから」という理由で出社しているようでした。従業員数は100人に満たない小さな出版関係の会社です。この会社では、基本的にリモートワークですべてが進んでいるのだといいます。
出社しなければ仕事ができないのは、紙の書籍を扱うA子さんと、サーバー管理者の男性と、メール室の人だけです。残りの人は出社義務がなく、各々自宅などで仕事を進めているそうです。A子さんが社長と顔を合わせたのは、入社から1か月後の10月のことでした。ネットで検索して顔は知っていましたが、社長の人となりがわからないのでそれまで不安でした。
「社長としゃべって、パワハラ気質だったらどうしよう、とかずっと思ってました。でも実際はそんなことはなく、社員のことを考えているから自由に仕事させてるんだなと思いました」
リモートワークの中で入社したら人と顔を合わせない
やっと社長に会えて、ホッ…
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