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唾液たっぷりのお札で支払う、コンビニの“カスハラ老人”に恐怖を感じた女性店員の選択とは

 客による迷惑行為が世間を騒がせている。迷惑客とひと口に言っても、その種類はさまざま。ズルをして割引シールを貼ってもらおうとするような小心者タイプから、暴言を吐いたり暴れたりする危険なタイプまでいる。悔しいが、場合によっては“逃げるが安全”ということもあるかもしれない
コンビニ

※画像はイメージです(以下同じ)

「自分の好きなイラストの仕事をフリーランスとして受注しながら、アルバイトとして1日6~8時間ぐらいコンビニで働いています。同僚や店長もいい人で気持ちのよい職場環境だったのですが、ある日、気味の悪い50代前後のおじさんがやってきました」

“ペロリスト”のお客だけど注意できない

 そう話してくれたのは、岸谷真由美さん(仮名・27歳)。気味の悪いおじさんとは、会計時に財布から取り出したお札を、指にツバをつけて数える客“ペロリスト”。いつも真由美さんをジッと見つめながら、指を舐めて薄ら笑いを浮かべるのだ。 「でも、新型コロナがはじまってすぐはまだ、指を舐めてからお札を数えるお客さんもいました。それに、薄ら笑いは私の勘違いや思い込みかもしれないという気持ちもあり、職場の人には言えなかったんです。そして、何も言わずにお金を受け取っていました」

コロナで「お札を舐めて数えないでください」

 おじさんの来店頻度は、日を追うごとに増加。しかも、真由美さんのレジばかりを狙って並んでいるかのようだった。けれど確証があるわけでもなく、職場の人たちには言えないまま気分の沈む毎日を送っていた。 「新型コロナの感染症対策の一環として、“お札を舐めて数えないでください”といったPOPを作成し、レジ付近に立てることになったのです。これでもう、唾液付きのお札を渡されることもないとホッとしていました」  ところが、いつものように来店したおじさんはPOPを見たあとに真由美さんをギロリと睨んだだけでなく、ニヤニヤしながら指を思いっきりチュパッと咥え、唾液がべっとりとついた指をお札にこすりつけて渡してきたのだとか。
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もしかして、オジサンに狙われてる?
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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