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田代まさし起用で話題の『ヒロポン酢』CM出演の経緯を本人に直撃「ギャラは全額寄付した」

とある「ポン酢のネットCM」がカルト的な人気を集めている。そもそも『ヒロポン酢』というネーミングの時点で攻めているし、キャッチコピーは「旨さ覚醒」……。メインキャラクターを務める田代まさし氏が、「このヒロポン酢で気持良くなりなさぁ~い」と雄たけびを上げている。商品名は製造する「株式会社HEROが作ったポン酢」という意味から来ているそうだが、なんらかのバイアスが働いていることは間違いない。この商品は一体なんなのか、そして田代氏はなぜこのCM出演をOKしたのか。本人を直撃した。
田代まさし

株式会社HEROポン酢事業部YouTubeより

手紙を読んで心が動いた

――ヒロポン酢との出会いを教えてください。 田代まさし(以下、田代):スタッフから「こんなの届いてますよ」と言われて渡されたのが初対面でした。最初はパッケージを見て「なんだよ、ふざけんじゃねーよ」と思いましたよ。 ――ネガティブな第一印象から、なぜCMを受けることになったんですか? 田代:添えられていた手紙を読んで少し気持ちが変わりましたね。これを作っているのは障害者の就労支援をしている会社(株式会社HERO)で、『ヒロポン酢』も身体障害者の方が一生懸命作っていらっしゃるということが書いてあったんです。そして、実際に豚バラもやしにかけていただいてみると本当に美味しかったので、お話を受けようと思いました。 ――商品名と田代さん、そしてCMのテイストも含めて、かなり批判の声も上がりそうな気がしますが……。 田代:そうですよね。でも、障害者の方の役に立ちたいし、「これはオレしかできないだろ」という思いがありました。叩かれることは覚悟の上ですよ。

誰かの力になりたかった

田代まさし

田代まさし氏

――周囲からは反対されませんでしたか? 田代:月に一度通っている、保護観察所の担当の人にも「こういうCMの話が来ています。僕は受けようと思うんですが、どうですかね?」と相談をしました。すると、「マーシーに傷ついてほしくないな。傷つくことでまたクスリが入り込むスキを作ってしまう」と言われたんです。 でも、「例え傷ついたとしてもやりたい」という気持ちを伝えました。ちなみに薬物依存からの回復をサポートしてくれるダルク(NPO法人日本ダルク)にも週一で通っていまして、同じ相談をしたところ、案の定保護観察所と同じような返事でした。 ――それでも出演しようと思えたのはなぜですか? 田代:(株式会社HEROからの)手紙には、障害者の方々が頑張って作業をしている写真も入っていたんですよ。それを見て「誰かの力になることが僕自身の回復の手助けにもなる」という気持ちが芽生えてきて。ダルクでも「仲間の手助けをすることが回復の第一歩」だと教わっていましたしね。
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批判は想定内。昔とはスタンスが変わった
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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